北海道150年を記念して十勝の市町村の開拓の歴史を1冊の本にまとめたい！

北海道の中でも十勝地方の開拓の歴史は、他の地域とは少し違います。民間の力で未開の地を切り開いたのです。それが十勝に今も根強く残るフロンティアスピリッツや、結束力を表す十勝モンローの基礎となっています。私たち「とかち史談会」は、地元在住の歴史家である嶺野侑先生を講師に何度も講演会を行ってきました。今回は、講演ではなく、平成29年発行の『とかち人物歴史館』の続編とも言える本をより十勝的視野で人物を発掘して一冊の本にまとめることで、後世に残したいと考え、その費用の一部をこのプロジェクトで募っていきたいと思います。ご支援、よろしくお願いします！

プロジェクト実行者紹介

　
とかち史談会　代表　上野敏郎

私たち「とかち史談会」は、十勝の歴史を後世に伝えたいと発足した会です。十勝の歴史の語り部である嶺野侑さんを講師に、過去に約20回以上の講演会を行ってきました。会場となる図書館はいつも満員となり、参加者からは大変好評を得ています。

「十勝を拓いた人々」～本を制作したいと思ったきっかけ～

講演会の回を重ねるにあたり、参加者からは、講演の内容をいつでも読めるように本にして欲しいという要望があり、今回の本を制作するプロジェクトに発足させました。

十勝の市町村を開拓の歴史を本にまとめるには！

一冊の本にするために、講演会で取り上げたことのない開拓者の新規原稿を用意し、また、その開拓者がどの市町村と縁があるかを吟味し、章立てを作成しました。取り上げる開拓民は主だった人物だけでも80人余にのぼります。また、登場人物の似顔絵も用意し掲載します。このように、多数の開拓民を取り上げた本はもちろんですが、それを市町村別に組み立てた本は非常に珍しく、ユニークであり存在価値があると自負しています。

シリーズ第1作品目『とかち人物歴史館』に続く、第2弾！！『十勝を拓いた人々』（予定）

ー目次ー
第Ⅰ章　十勝の夜明け

第Ⅱ章　開拓時代
　　　　〔帯広ブロック〕　帯広市1、帯広市（川西）2、帯広市（大正）3
　　　　〔東ブロック〕　　幕別町（忠類を含む）、池田町、豊頃町、浦幌町
　　　　〔西ブロック〕　　鹿追町、新得町、清水町、芽室町
　　　　〔南ブロック〕　　中札内村、更別村、大樹町、広尾町
　　　　〔北ブロック〕　　音更町、士幌町、上士幌町
　　　　〔東北ブロック〕　本別町、足寄町、陸別町

第Ⅲ章　発展期
　　　　経済界の草分け
　　　　ビート糖業
　　　　土木・建設業
　　　　木材業
　　　　水産業
　　　　十勝教育の母
　　　　十勝医療の夜明け

下記に、内容の一部を紹介します。

松浦武四郎ー北海道の名付け親　アイヌ政策の執着と絶望

《夜明け前》
　幕末の探検家松浦武四郎は、北海道の名付け親ばかりでなく、十勝、石狩、上川などの国名と郡名を始め、樺太（サハリン）の命名者でもあった。
　武四郎は1818（文化15）年、現在の三重県松阪市小野江町で生まれた。生来の旺盛な好奇心、未知の世界へのあこがれから全国各地を歩き回った。24歳のころ長崎で北辺の危機的状況を聞き、蝦夷地行きを決意したといわれる。
　1845（弘化2）年を皮切りに14年間に計5回も調査を行い、うち4回、十勝に入り、樺太や千島にも足を延ばした。野帳を片手に各地の自然、地形、アイヌの生活、風土などを細かに觀察して記録した。探検家、画家、ルポールタージュ作家など多様な顔を持ち合わせていた人である。