「つなみ動物ものがたり」冊子を制作して、防災の大切さを語りつなぎたい~つなみの教え~

プロジェクトイメージ
すでに集まった金額

46,000

目標金額
350,000円
13%
現在の応援人数

8

延べ8
募集終了まで残り

終了

2018/07/01 00:00に終了

25年前の1993年7月、日本海側で発生した北海道南西沖地震津波を経験した私は、スマトラの悲惨な現場を見て、一瞬の差で生と死が分かれる津波の恐ろしさを改めて痛感させられました。今後、どんな時間帯で、どこに津波が襲ってくるかわかりません。私自身は、幼い頃に「高台に逃げる」ことを学んだので助かることが出来ました。皆さんだったら、尊い命を途中で失わないために、どうしておけばいいと思いますか?そう考えた時に、自分の体験を元に、小さい子どもたちでも正しい避難、間違った避難がわかる様に冊子を作りたいと考えました。
世界共通語の『TSUNAMI』。島国日本はいままで幾多の津波被害を受けてきました。昭和35年5月に起こった南米チリ地震による津波で、日本では142名が犠牲となりました。それから半世紀、2011年3月11日(金)14時46分、東北地方太平洋沖地震による津波で2万人の犠牲者が発生。今もなお、行方不明者がいる中、私に出来ることを語り継いでいく為に、今回は、幼児を対象とした動物の防災絵本「つなみ動物ものがたり」の冊子をつくろうと思います。

北海道南西沖地震の津波の怖さを体験して・・・

1993年、北海道奥尻町で起こった北海道南西沖地震をご存知でしょうか?ここでは、地震による津波の被害で230名が犠牲になりました。当時の私は、高校生で祖父母と3人で、最も被害の大きかった青苗地区に暮らしていました。夜の10時過ぎに、「ドーン」という大きな音がしてものすごく大きな揺れと同時に停電し倒壊寸前になりました。タンスの下敷きとなっている祖父を助け、祖母を率いて真っ先に丘の上へと逃げました。これは幼い頃の教えで、津波が起きたら高台に逃げるようにと避難した経験があったおかげでした。わずか、3分の出来事。この差で生き残ることが出来たのです。

震災直後の奥尻の状況

震災を経て消防士の道へ

15歳の時の北海道南西沖地震津波の時、高台で消防車が道路が瓦礫で寸断されて火元に向かえず右往左往している所を見た時に、自分も奥尻で消防士になろうと思い、18年間勤めさせてもらいました。

消防士の時の私

語り継ぎ、命を守る活動を開始

そして、自分の震災時の経験を聞きたいという声もあり、語り継ぐ活動を開始し、特に、子ども達に伝えていきたいと考えて、紙芝居を作って、子ども達に命の大切さ、守れる命に対する意識などを伝えてきました。

手作りで作成した絵本画

そして、紙芝居だけでは、伝えられる範囲も限られる為、自費にて本を出版することも行いました。「あの坂へ いそげ」です。1000部を製作し、色々な方が購入できるようにネットでの販売も開始しています。

子どものうちから災害に備えること

三つ子の魂百までというように幼い頃に学んだ事は一生忘れず、命を守る行動にも反映するので、小さい子供でもわかる津波動物物語作成をして、幼稚園、保育園を廻りたいと思いつきました。私たちには、未来の防災を担う子供たちに今より更に津波について継続して言って聞かせておく使命があります。その具体的な手段として、私には、津波防災教育としての二段構えの考えがあります。まず、一段は、日頃から髙い危機意識を兼ね備えた大人たちが、津波に関する絵本や紙芝居を幼児に読み聞かせる事です。それにより、幼児期の内に恐ろしい津波の存在を伝える事ができます。二段目は、小学生の内から、万が一の為に、地域の土地環境、危険箇所について学ばせる事です。それにより、将来どこにいたとしてもそこで、そんな自然災害があり得るか、どこに髙台に繋がる避難路や危険性があるかなどを自分から敏感に見極め、避難ルートを予め決めておくようになります。これが地域、やがては国中、世界中に伝わり広がれば、地震発生から津波到達までの貴重な短い時間を最大限有効に落ち着いて素早く、避難開始や子供、高齢者、家族同様の飼っている動物も含めた避難介助行動、同伴避難ができる世の中になると私は考えます。

動物達をテーマにした災害防止啓蒙の為の絵本
『つなみ動物ものがたり』の内容


手作りで制作した津波動物ものがたりの舞台と動物達

ストーリは、下記のになります。

階段と道路の道があり、高いところ、ひくいところと表示し、それぞれの人や動物避難がある。海岸で海水浴をしている時に突如、地震が発生。兄弟がいるが下の子は、まだ、遊んでたいと言って二人とも避難できない状況。ねずみは、🐭すぐに避難するがチーズ🧀を忘れたと取りに戻る。パンダは木に登る。途中、バナナの🍌皮が道のところどころにある。バナナの皮はすべる。さるも木に登る。亀は🐢子供達を背負って迷わず避難。ねこは建物の影に隠れる。タコは🐙沖に逃げる。カニは🦀子供達と母親が探しあっている。避難できない。サングラスをかけたブタさんが🐷ひなたぼっこして避難しないで流されてしまう。

つなみに流されちゃったどうぶつ達は、最後には沖でクジラに🐳に助けられる。

このような内容で、子ども達への講義も行っていました。
なぜ流されてしまったのか質問して、一人一人答えてもらいます。その事で、正しい避難、間違った避難、時間かけない大切さや無駄な動きをしない大切さをわかりやすく伝えることを行っていきたいです。

「つなみ動物ものがたり」冊子が出来たら・・・

二度の津波災害を経験した一人として、私が今、一番伝えたいことは、たった一瞬の差が生と死を分けるということです。その一瞬の差を埋めて更に命をその時、繋ぎきるためには、時間は命なのだと強く心に刻み込む事が大切です。その油断のない気持ちこそが、より確かな命を守る『防潮堤になるのです。私は、これからも津波で学んだ正しい教訓をつなぎ、もう二度と同じ犠牲がでないように、子供達や一人でも多くの人に伝え、皆で必ず未来へと語り繋いでいきます。全ては、大切な命が守られるために・・・今あっても未来に起こっても、命を守れる世の中、体制であってほしい。避難困難な命をどう安全な所まで運ぶか、考え行動するきっかけとなってほしい。栗山町を拠点に南海トラフ、千島海溝、津波の高さが高く想定されているところを廻りたい。

制作スケジュール

平成30年4月 クラウドファンディングによる資金集め
平成30年7月 冊子完成
平成30年7月 発売

支援金の用途

制作費内訳は、下記になります。
冊子印刷代  1000部   20万
津波動物物語絵依頼費      15万
総額 35万円

リターン(お礼の品)

支援金額に応じて、下記の返礼を予定しています。

2,000円

お礼のメール+奥尻パンフレット(1部)

5,000円

お礼のメール+紙芝居小冊子(1冊)

10,000円

お礼のメール+絵本「あの坂へいそげ」(1冊)

50,000円

講演会の開催権利(1回分)開催期限は、2018年内まで
※基本的には、2時間/回を行います。札幌市内ならびに近郊に関しては交通費も含む。
それ以外の場所からのご依頼に関しては、交通費含めて別途ご相談となります。
講演内容に関しては、メール・電話なりでご相談に応じます。

応募者プロフィール

三浦 浩(写真左)

1977(昭和52)年、青森県生まれ。3歳の頃から奥尻島の大自然の中で育つ。道立奥尻高等学校を卒業後、奥尻消防署の消防吏員を拝命する。5歳の時に日本海中部地震(1983、昭和58年)、15歳の時に北海道南西沖地震(1993、平成5年)による津波で被災した。消防士として働く傍ら、2004年のインドネシアのスマトラ島沖地震をきっかけに、2度の津波から命を守る迅速な行動で九死に一生を得た体験を基に語りべ活動を始め、国内外で講演を行う。メディアや国の広報誌などへの掲載は多数。2011年の東日本大震災を受けて結成された奥尻島津波語りべ隊の一員に。12年夏に被災体験を題材にした自作の紙芝居を完成させて、北海道の小中学校や東北の被災地などで披露する。語りべ活動に専念するため、18年務めた消防士を退職して16年4月に北海道栗山町に事務所を立ち上げ、全国各地を回りながら、講演や紙芝居の披露、ラジオ出演などを通して津波の教訓を伝えている。
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支援金額とリターン

2,000円

・お礼のメール
・奥尻パンフレット(1部) 

  • 3口が支援済み
  • お届け予定:2018年08月
受付終了

5,000円

・お礼のメール
・紙芝居小冊子(1冊)

  • 2口が支援済み
  • お届け予定:2018年08月
受付終了

10,000円

・お礼のメール
・絵本「あの坂へいそげ」(1冊) 

  • 3口が支援済み
  • お届け予定:2018年08月
受付終了

50,000円

講演会の開催権利(1回分)開催期限は、2018年内まで
※詳細は本文をご覧下さい

  • 0口が支援済み
  • お届け予定:2018年08月
受付終了

EZOポイントで支援

100 EZOポイント

受付終了