高齢化率30%を超える北海道釧路市の東部地区。多くの高齢者が雪かきや草刈、掃除や買い物など様々な困りごとを抱えながら不安と我慢を感じながら暮らしています。一方私たちは、養育困難の状態にある家庭に育ち、自立するための機会や基盤を奪われてきた若者たちのサポートを行いながら、彼らが活躍できる新たな仕事ができないだろうか?と考えていました。
いくつかの出会いも重なり「若者の仕事づくりと高齢者の様々な生活支援のコラボ事業」として平成25年6月、暮らしの共済サービス事業『せっせ』を立ち上げました。自立を目指す若者と高齢者や障がいがあるひとが支え合い、「困った時に誰かの顔が浮かび解決につながる地域」の実現を目指しています。
せっせとは?
・若者と親方6名体制で若者の担い手が高齢者や障がいを持っている方へ生活支援をしています。
・ヘルパーでは行う事ができない草刈りや窓拭き、雪かき、買い物代行、見守りなどを行っています。
・特に雪かきに関しては、緊急性がある(人工透析などの通院)ものを最優先に行きます。
・善意でお借りした一軒家を拠点に、若者とボランティアの方、親方が作業へ出かけたり、ご飯を食べたり、交流をしています。
・地域の支え合いのあり方を提案しています。
・便利屋業をきっかけに、孤立しない様につながりを創っています。
せっせを支える親方と若者たち
普段の様子は、一緒にご飯を食べたり、しゃべったり、作業を教えたり、叱咤したり。
日々賑やかであり、時には作業でバタバタ。親方は仕事だけではなく、若者の様子が心配だと、話を聞くこともしばしば。時には親方、時には仲間のようです。
以下は若者の声です。
「自信はないし、ゆっくりだけどできることは増えてきました。」
「初めて仲間と思えるようになってきたかな。」
「俺がいなきゃせっせは成り立たない。」
「ありがとうって言われることが嬉しいです。」
「業者じゃない便利屋みたいだ。現実知ったら断れないし。」
「自分がいていい場所だし、色々経験できていいです。」
孤立する高齢者と限界住宅地
高齢化率が50%を超える地域も存在する釧路市東部地区。住宅は建ち並ぶけれど、住民がいない。いても同じ高齢者で支え合うことは難しい。そんな地域が多く、年々困った時に
「顔が浮かばずに市役所や地域包括支援センターへ相談する」ことが増えている様です
。「去年できていたことが今年はできなくなった」という声も頻繁に聞かれています。
”ちょっとした困りごとの解決から始まるつながり創り”
”暮らしの困りごとが創るセーフティネット”
今後、地域は誰が支えて行くのか?
釧路市東部地区での若者との支え合いはひとつのモデル提案でもあります。
ゴミ箱を直しながらおばあちゃんと会話しています。
病気で敷地の草刈が出来なくなった高齢者から依頼がきました。若者が奮闘中。
雪が降ると電話が殺到します。特に雪によって通院に影響が出る高齢者宅を優先に雪かきを行っています。
せっせを拠点にした茶話会
月に一回程度、若者や親方、ボランティア、地域包括支援センターの職員、せっせ愛用のおばあちゃんが集まり料理を作って楽しく茶話会が始まっています。担い手と高齢者が違う場面で触れ合う機会になります。
若者が作ったテーブルで昼食
様々なご協力が必要です
孤立する高齢者の中には非課税世帯の方も少なくありません。困った時に業者を頼みたいけれど、経済的に難しいという方を対象として、せっせは安価にサービスを提供しています。また、若者の仕事が少なくなる冬期間は、親方指導のもと、木工製品の製品化に向けて、家具の試作を始めています。
高齢者を支え合い、木工家具の作成等せっせの事業から若者が得るものとして報酬はまだわずかですが、
「自信」や「意欲」や「手ごたえ」も重要です。若者が少しでも自分の役割を見つけ、地域を支える担い手に成長するよう、皆さんの支援が必要です。
資金の用途
今回のクラウドファンディングでは、この事業を継続させる為の運転資金を調達したく募集しています。
若者の食事代(昼食代等)90,000円
若者人材育成費用(スタッフ人件費や有償ボランティア費用)210,000円
生活支援に関わる工具や道具購入費 180,000円
木工品試作資材費 120,000円
拠点整備費 100,000円
スケジュール
クラウドファンディングで資金が調達できれば、下記のスケジュールで研修・製作等を行っていく予定です。
・2月10日~2月25日 若者への研修(工具の使い方、安全管理等)2回 有償ボランティアによる講義
・冬季の生活支援の周知と実施(室内仕事を増やす)
・2月25日~3月15日 新しい木工製品の試作
・3月15日~4月15日 試作品の販売
応募者プロフィール
髙橋信也
1974年生まれ。2007年、前職の板金塗装工を退職後、地域づくりを行うNPO法人地域生活支援ネットワークサロンへ就職。コミュニティハウス冬月荘の立ち上げ、子どもの学習支援や社会的居場所事業、総合相談事業に関わる。現在代表理事。2012年、電話相談事業に従事する傍ら、暮らしの共済サービス事業せっせを立ち上げ、地域の高齢者に支えられながら、若者や親方と奮闘中。一般社団法人北海道セーフティネット協議会事務局長
リターン(お礼の品)
支援していただいた金額に応じて、下記のお礼を予定しています。
5,000円
◇お礼状
10,000円
◇お礼状
30,000円
◇お礼状
◇事業報告書
◇農薬を使わないななみ農園の野菜詰め合わせ
若者支援で連携するNPO法人地域生活支援ネットワークサロンが自立支援の一環として栽培する「農薬を使っていない野菜の詰め合わせ 段ボール1ケース」を旬な時期に発送いたします。
野菜の味は驚くほどはっきりと甘く、味わいがあります。春先にはものすごくおいしいニラも採れますので、初夏の発送も可能です。
※購入いただいた方と丁寧に打ち合わせた後に「旬なタイミング」で発送いたします。
50,000円
◇お礼状
◇事業報告書
◇若者作成木工家具
若者と親方が作成する木工家具。以下からご希望の品を1点お届けさせて頂きます。
※釧路市、釧路町のみ直接お届け致します。
※送料は別途支援者の方にご負担いただきます。
以下の写真をご参照ください。
・2人掛けベンチ
・組み立て式テーブル
・和風衝立(写真は作成途中)
これらは購入いただいた方へ事前に写真を送らせて頂き、ご相談の上、作成いたします。
多くのご支援、お待ちしています!
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