はじめに

長年に渡って旭川商業高等学校の吹奏楽を率いてきた、顧問の佐藤淳先生は、今年度で退職されます。
今夏に叶わなかった全国大会のステージ。しかしながら、奇跡的に舞い降りてきた全国大会での演奏会の切符。淳先生と部員全員で、全国での演奏を実現させて、日本中に旭商サウンドを届けたい！と考えています。




コロナ禍で、毎年のように行っている演奏会や発表する場が激減、部活動の時間制限もあり思うように活動できない状況が続きました。そのような中でも部員は旭商の伝統を繋ぐため、例年のように、部活動を行ってきました。
最後の希望として、全国大会のステージである名古屋国際会議場「センチュリーホール」で演奏できるチャンスが舞い降りました。一方で、旭川から名古屋の直行便が無く、部員の負担が多くなることが予想されました。
そこで、ご縁により株式会社日本旅行北海道様とAIRDO様の多大なご協力の下、旭川空港発・中部国際空港行きの旭川商業高校吹奏楽部・特別チャーター便の運航が決定し、今回の名古屋遠征の準備が整いました。
しかし、例年のように活動資金が集まっておらず、生徒一人あたりおよそ90,000円！
部員を含めて同行者を合わせると約90名が参加となり、およそ800万円程度の旅費がかかる試算となりました。
そこで、少しでも部員たちの負担を減らし、夢のステージで笑顔で演奏してもらいたい！多くの人に旭商サウンドを聴いてもらいたい！合唱「夜明け」を知ってもらいたい！クラウドファンディングでご支援をお願いするに至りました。そんな願いをこめてプロジェクトを始めます。

旭商オリジナル合唱曲「夜明け」で日本中を元気に！

昨年、コロナで学校が休校中、部員たちは個人練習に励みました。
部員の中から「私達にできることはないか」とリモートで話し合い、旭川商業高等学校吹奏楽部の先輩が作ってくれたオリジナル合唱曲「夜明け」を歌って多くの人に元気を与えよう！と、一人ひとりがスマホに向かい歌いました。
「本当は、みんな一緒にステージで歌いたい！でも今できることを精一杯やろう！」
この歌をSNSで公開したところ、2 日間で再生回数２万件を超え、多くの反響の声が集まりました。発案して行動に移した当時の３年生は、コンクールも中止、演奏会も皆無でした。そして、卒業式に後輩たちからの見送り演奏もありませんでした。でもこのことで多くのことを学びました。
「私達にできること、それは輝くこと」
夜明けの歌詞にあるように、未来に向かって羽ばたきました。この思いは、現在の後輩達に伝わっています。

部員からのコメント
「届け！歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』の想い」

今年の夏は、「全日本吹奏楽コンクールが開催されるか」が不安の中、全国大会に挑戦する自由曲を決めました。その曲、は歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」。
この曲は、10年前、旭川商業高校が全国大会のステージで演奏した曲です。偉大な先輩達の大切な曲。どうしても淳先生とこの曲で全国大会に行きたい！その想いからギリギリに曲を変更して挑戦する決意をしました。
何度も全国大会に行っている淳先生も、名古屋国際会議場のステージで演奏したことがありません。何としてでも、全国大会に行きたかったのですが、あと一歩のところで夢を叶えることができませんでした。先生ごめんなさい。私達と一緒に、憧れのステージに立ちたかったのが本音でしょう。
だけど、この12月24日にこの名古屋の全国大会の舞台で演奏できる機会をいただき、本当にありがとうございます。部員一同、練習に励んでいますので、私達の「カヴァレリア・ルスティカーナ」を多くの人に聴いてもらいたいです。

※全日本吹奏楽コンクール全国大会は、吹奏楽の甲子園ともいわれる憧れの大会。全国の各支部から選ばれた学校だけが全国大会のステージ（名古屋国際会議場）で演奏できます。過去、旭川商業高等学校は10回の出場経験があるも、近年は全国大会にあと一歩のところで涙をのんでいます。

メディアで紹介され全国から激励の声。その中に希望の光が・・・

昨年の SNS の影響から 、NHK と STV（札幌テレビ放送局）がテレビで紹介してくれました。
反響が多かったので、今年も引き続き取材をしてくれています。テレビを見て感動したという多くの声が届きました。

主なメディア紹介
・NHK ストーリーズ「夜明け〜先生と子どもたちの最後の夏〜」
・STV 特集（ゆうばり国際ファンタスティック映画祭特別上映）
「いまエールを送ろう！どさんこドキュメント『夜明け』を紡ぐ」
・STV 特集「諦めません 輝きます」旭川商業高校吹奏楽部 ２年ぶりの夏に挑む
・吹奏楽作家・オザワ部長ブログより
【北の大地の感動バンド】北海道旭川商業高校吹奏楽部の密着番組
・【5 月 29 日札幌テレビ放送】
【部活ノートに綴られた思い】コンクールの結果誤報で見えた旭川商業高校吹奏楽部の「前向き力」

名古屋での演奏する切符を手に父母会が奮闘

多くのメディアに取り上げられている中から「名古屋で演奏してみませんか？」とお声がかかりました。
夢のステージに立てる！それも淳先生と一緒に！一歩、夢に近づきました。
その日から父母（保護者）会で実現に向けて旅行会社と交渉の日々、そして何より資金集めに取り掛かりました。例年だと、依頼演奏会や定期演奏会の益金で遠征費を準備していたのですが、イベントの中止、ホールの座席数制限なども加わり厳しい状況という現実でした。そこで、クラウドファンディングを通じて支援を集めるに至りました。

＜演奏会スケジュール＞
2021年11月16日　クラウドファンディングスタート
2021年12月10日　クラウドファンディング終了
2021年12月23日　旭川から移動
2021年12月24日　名古屋国際会議場「センチュリーホール」で演奏
2022年2月26・27日　定期演奏会

頂いた資金の使いみち

今回の達成目標は 800万円で、Allin（実行確約型）です。
目標額に満たない場合でも調達額に応じてプロジェクトを実行します。

【資金の使い道一覧】
◎名古屋遠征における経費（移動費及び楽器運搬費）
◎リターン制作資金
◎クラウドファンディング手数料
皆様から頂いた資金は名古屋遠征のための諸経費として活用させていただきます。
目標を超えるご支援をいただけた場合、今後の活動資金に充てさせていただきたいと思います。

最後にメッセージ

「私達がこうして演奏できるのも周りの方々のサポートのおかげです。この御恩は音で返していきます！音返しします。」この言葉がきっかけで、父母（保護者）会から始まったこのプロジェクト。保護者は笑顔で演奏する我が子を見守るしかありません。ただコロナの休部・自粛中は周りもつらく長い時間でした。大きな舞台で演奏させてあげたい。そして多くの人に音返しができるように、旭商の感動する音楽が伝わりますようにと願いを込めてのプロジェクトです。どうかお力をお貸しください。 

このプロジェクトは、私達みんなの「夜明け」です。
今 私ができること それは輝くこと
あなたがくれたこの翼
夜明けの光を浴びて 明日に向かって輝くから
これからもずっと 見守っていて

旭川商業高校吹奏楽部父母会

【創部 9０年】北海道旭川商業高等学校吹奏楽部の紹介

来年100周年を迎える当校で、大正15年創部し、北海道で最も古い歴史を持つ吹奏楽部の一つです。全日本吹奏楽コンクール10回、全日本アンサンブルコンテスト９回目の出場権を獲得。日本中で歌われる合唱「夜明け」は平成10年に卒業された先輩が、淳先生に送った曲です。

コロナ禍で演奏会や行事がなくなる中、部活での伝統は守り続けようとしました。
コンクールのための夏合宿以外に、あだ名発表会（新入部員の新しい呼び名「あだ名」を先輩から贈られる行事）、中止になった旭川平和音楽大行進は、当校グランドで「幻の音楽大行進」として伝統をつなげました。野球応援、１年生がデビューする実習販売会の演奏会、創作ダンス発表会（１年生がチームを作りダンスを披露）、秋の運動会など、昨年は叶わなかった毎年の行事を、制限がありながらも旭商吹部ならではの部活動を心がけてきました。

近況成績
2021年8 月 全日本吹奏楽コンクール（北海道大会） A 編成の部金賞受賞
2021年10 月 第55回全道高等学校音楽発表大会最優秀賞 「2022 年全国高等学校総合文化際」推薦
2021年11 月（第27回）日本管楽合奏コンテスト高校 B 部門 全国大会出場