『氷点』『塩狩峠』などでおなじみの作家三浦綾子が作品を書いた“口述筆記の書斎”を移設復元し、皆さまにご覧頂けるようにします。場所は、三浦綾子記念文学館のすぐそばに新設する分館の中で、『氷点』の舞台・外国樹種見本林です。
口述筆記とは、作家が声に出して文章を語り、それを文字に記録してまとめる手法のことです。
代表作の一つ『塩狩峠』を執筆していた頃に綾子からの提案で始められ、以降のほぼすべての作品でこのスタイルが用いられました。綾子が立ったり座ったり歩いたりしながら口述するのを、夫の光世が「はい」と相づちを打ちながら丁寧に書き取られていく様は、まさに、「あ・うん」の呼吸で、それ自体が芸術のようであり、映画監督の山田洋次氏からも絶賛されたほどでした。
三浦綾子は17歳から24歳までの7年間、小学校の教師をしていましたが、1945(昭和20)年8月の敗戦によって教育の価値観の根本が変わり、ショックを受けると同時に教師としての責任を感じ、翌年に教師を辞めました。その後ほどなく肺病にかかり、13年間にわたる療養生活を送りました。脊椎カリエスを併発し、約7年間はギプスベッドに寝たきりとなり、寝返りさえ打てないほどの病状でした。
しかし、恋人(死別)や家族・友人たちの献身的な支えがあり、後に夫となる三浦光世との出会いもあって、奇跡的に病状は回復し、治癒しました。
そして、結婚。雑貨店を開くまでになりました。
その時に出会ったのが、朝日新聞の記念事業の社告です。小説の募集でした。わずか一晩で着想して物語の骨格を作り、丸1年かけて、約1,000枚の原稿を書き上げました。毎晩、お店を閉めてから、寝床に這いつくばって、冬は凍ったインクを突き崩しながらの執筆でした。そして、奇跡の入選。無名の主婦が成し遂げた快挙に日本中が驚き、人の内面を鋭くえぐり出した、手に汗握るストーリーが話題を呼びました。すぐに映画化、ドラマ化され、氷点ブームが巻き起こります。
一躍、時の人となった三浦綾子は、作家として歩みを始めます。三浦商店をたたみ、執筆に専念しました。しかし、結婚するまで13年にわたる療養生活をしていた三浦綾子。無理は続きません。手や腕などにしびれを感じ、書くのが辛くなっていました。そこで試したのが口述筆記です。夫の光世に協力してもらったところ、案外スムーズにゆくことがわかり、このスタイルが定着していきました。光世も綾子の作家活動を支えるため、営林署を退職。公私共にパートナーとして歩む決意をしたのです。
三浦綾子は1922(大正11)年に北海道旭川市で生まれ、1999(平成11)年に亡くなるまで旭川に住み、書き続けた、北海道および日本を代表する作家です。1964(昭和39)年、朝日新聞社の一千万円懸賞小説に『氷点』が入選し、華々しいデビューを果たしました。その後、『塩狩峠』『ひつじが丘』『細川ガラシャ夫人』『泥流地帯』『母』『銃口』などをはじめ、85にのぼる作品を生み出しました。
三浦綾子記念文学館は1998年6月13日、全国の三浦綾子ファンの募金によって建てられた、「民営」の文学館です。三浦綾子記念文学館は、三浦綾子の文学の仕事をたたえ、ひろく国の内外に知らせることを願い、多くの人々の心と力をあわせてつくられました。それはまた、三浦文学を心の豊かな糧(かて)としてのちの世に伝えていくことを目的にしています。
JR旭川駅東側南口から約1.3km。車で約3分、徒歩で約20分。「氷点橋」「三浦綾子・文学の道」を通って「見本林」へ。三浦綾子のデビュー作であり代表作の『氷点』の舞台に建っています。
2015年に当財団が三浦家家屋の遺贈を受けてから、この貴重な資料をどのように活用すればよいか、時間をかけて様々な角度から検討してきました。夫妻が作品を生み出した“口述筆記の書斎”は、全国的にも稀な空間であり、文学的にも希少価値の高いものです。また、それのみならず、三浦文学のテーマを具現化した場という意味で、人々にとっては希望の象徴と言っても過言ではないでしょう。
検討の結果、この“口述筆記の書斎”をしっかりと後世に遺し、希望と喜びを味わう場所として大切に守っていくことにしました。そのため、現在の三浦綾子記念文学館の隣接地に分館を建設し、そこに移設・保存する計画を立て、開館20周年記念事業の大きな柱として位置づけております。
旭川駅から「氷点橋」・「三浦綾子・文学の道」を通り、三浦綾子記念文学館・見本林へつづく一帯は、「三浦文学ワールド」。北海道を代表する文学の舞台をぜひ多くの方々に味わっていただきたいと思います。
●コンサート開催(1名分)
文学館1階ホールでコンサートが開催できる権利です。
※グランドピアノ(1台)、音響機器、譜面台(2台)を使用できます。
※案内用チラシ(ハガキサイズ)200枚を作成いたします。
●入館券5枚をプレゼントします。
●館報特別号(9月発行予定)に寄付者のお名前を掲載します。
●当文学館ホームページに寄付者のお名前を掲載します。
5,000円
●入館券1枚(無期限有効、但し、記念館の規定に準ずる)をプレゼントします。
●館報特別号(9月発行予定)に寄付者のお名前を掲載します。
●当文学館ホームページに寄付者のお名前を掲載します。
※9月に特設ページを開設して掲載する予定です。
10,000円
●当文学館喫茶室で使用できるコーヒーチケット10枚をプレゼントします。
※2020年3月末まで有効です。
●入館券1枚(無期限有効、但し、記念館の規定に準ずる)
をプレゼントします。
●館報特別号(9月発行予定)に寄付者のお名前を掲載します。
●当文学館ホームページに寄付者のお名前を掲載します。
※9月に特設ページを開設して掲載する予定です。
30,000円
●分館の銘板(個人名)
※新築する分館の風除室付近に、お名前を入れた銘板を掲示します。
※連名も可能です。
●入館券1枚(無期限有効、但し、記念館の規定に準ずる)
をプレゼントします。
●館報特別号(9月発行予定)に寄付者のお名前を掲載します。
●当文学館ホームページに寄付者のお名前を掲載します。
※9月に特設ページを開設して掲載する予定です。
50,000円
残り30口●記念講演会&記念式典&祝賀会ご招待(1名分)
※9月29日(土)午後3時30分からの、開館20周年記念講演会、記念式典、記念祝賀会にご招待します。
※会場までの交通費・宿泊費等は含みませんので、各自でご負担ください。
●入館券1枚(無期限有効、但し、記念館の規定に準ずる)
をプレゼントします。
●館報特別号(9月発行予定)に寄付者のお名前を掲載します。
●当文学館ホームページに寄付者のお名前を掲載します。
※9月に特設ページを開設して掲載する予定です。
100,000円
残り14口●1日旅行ご招待(1名分)
※9月7日(金)に催行する、開館20周年記念文学散歩「綾子が初めて見た海」ルーツをたどる苫前(とままえ)・1日旅にご招待します。
※バス旅行代金(観光施設入場料・昼食費等を含む)を当方で負担いたします。
※集合・解散場所までの交通費・宿泊費等は含みませんので、各自でご負担ください。
●入館券1枚(無期限有効、但し、記念館の規定に準ずる)をプレゼントします。
●館報特別号(9月発行予定)に寄付者のお名前を掲載します。
●当文学館ホームページに寄付者のお名前を掲載します。
※9月に特設ページを開設して掲載する予定です。
150,000円
残り5口●学芸員1日体験(1名分)
※資料収蔵庫の見学や館内案内の体験、文学研究特別講座を受講できる権利です。
※2020年3月末まで有効です。
●入館券1枚(無期限有効、但し、記念館の規定に準ずる)をプレゼントします。
●館報特別号(9月発行予定)に寄付者のお名前を掲載します。
●当文学館ホームページに寄付者のお名前を掲載します。
※9月に特設ページを開設して掲載する予定です。
200,000円
残り3口●コンサート開催(1名分)
※文学館1階ホールでコンサートが開催できる権利です。
※グランドピアノ(1台)、音響機器、譜面台(2台)を使用できます。
※案内用チラシ(ハガキサイズ)200枚を作成いたします。
※2020年3月末まで有効です。
●入館券5枚(無期限有効、但し、記念館の規定に準ずる)をプレゼントします。
●館報特別号(9月発行予定)に寄付者のお名前を掲載します。
●当文学館ホームページに寄付者のお名前を掲載します。
※9月に特設ページを開設して掲載する予定です。
300,000円
残り2口●オープニングテープカット(1名分)
9月29日(土)午前11時からの、分館オープニングでテープカットをできる権利です。
●入館券5枚(無期限有効、但し、記念館の規定に準ずる)をプレゼントします。
●館報特別号(9月発行予定)に寄付者のお名前を掲載します。
●当文学館ホームページに寄付者のお名前を掲載します。
※9月に特設ページを開設して掲載する予定です。
100 EZOポイント
受付終了三浦綾子記念文学館は1998年6月13日、全国の三浦綾子ファンの募金によって建てられた、市民による「民営」の文学館です。 三浦綾子記念文学館は、三浦綾子の文学の仕事をたたえ、ひろく国の内外に知らせることをねがい、多くの人々の心と力をあわせてつくられました。それはまた、三浦文学を心の豊かな糧(かて)としてのちの世につたえていくことを目的にしています。 所在地 北海道旭川市神楽7条8丁目2番15号
プロジェクトが成功しました!
2018/03/16に募集を開始しました。
2018/05/01 00:00:00に支援募集を終了します。
目標金額に達しない場合もプロジェクトは成立し、支援金額が引き落とされ、リターンも履行されます。