リターン企画公演「オールド・ブラック・ジョー」終演!!
2018-08-27
お久しぶりです。
コンカリーニョ職員の太田です。
前回の活動報告でお知らせしました「オールド・ブラック・ジョー」が、8月25日、26日の2日間の公演をすべて終え、100万円のリターン”あなたの人生を演劇にします”を、ご支援いただいた弦巻さんにお届けすることができました。
千秋楽の公演は満席で迎えることができまして、2日間・2ステージを通して310名のお客様にご来場いただきました。この場を借りて、ご来場いただいた皆様、ならびにこの公演を支えてくれた全ての皆様にお礼を申し上げます。
ありがとうございました!
公演終了後、弦巻さん自身から伺ったのですが、この「人生を演劇にする」というのが一体どんなものなのか、本当に実現できるのか、そして自分の人生を演劇するとはどういうことなのか、実感が湧かず半信半疑だったそうです。
でも、そんな思いは初日の公演を観た時に一気に吹き飛んでしまったとのこと。
「息もつけず、見入ってしまった。」
公演終了後の打ち上げの席で、弦巻さんはそう言ってくれました。
「脚本を事前にもらって、推敲して内容もわかっているはずなのに、役者が気持ちを込めて喋って、照明が入って、お客さんがいる。それだけでまったく別の物語のようだった。」
楽しそうにそう話してくれる弦巻さんを見て、この公演を喜んでくれたことに本当に安堵しました。
作ってよかった。その一言に尽きます。
公演を行うにあたって、公演当日の配布パンフレットに載せるための寄稿をいただきましたので、こちらでもご紹介します。
どの人にもそれぞれの一生があるが、最後に振り返ってみる時、決して同じ人生ではないはずである。
私は若い頃に「自分の老後はどんなだろう。」と思い、小津安二郎の映画で見た、老夫婦が縁側で日向ぼっこをしていた様な老後を送れるだろうかと考えたものである。
私は若い頃に、何度か生命に関わることがあったが、何とかそれを乗り越えて八十年以上も生かさして戴いた。
その道程は、勿論平坦なものではなかったが、何と言っても途中から大きく人生を変えてしまったのは、淡い夢でしかなかった教員に本当になれてしまったことである。
この事は、まさに私の人生にとっての大転換であった。そして私に、働き乍らでも教員になれる道があることを教えてくれた人がいたことに、何か運命的なものさえ感じるのである。
教員になってからは、生徒達やその親御さん達、そして地域の多くの人々に出会うことができ、それで私の人生は多彩なものとなった。「もし教員にならなかったら、どんな人生だったろう。」と思ってみることがあり、今は満足している。
この度コンカリーニョとご縁を戴き、私のことを上演して下さることになった。
ご覧下さった皆様方には、毎日の忙しない世相の中で、今一度自分の努力してきた人生を思い起こしてみる機会になって下されば幸甚です。
お世話戴きましたコンカリーニョの皆様とご多忙中のところをご来場下さいました方々に厚くお礼を申し上げます。
せたな町 弦巻淳
クラウドファンディングから始まった今回の公演ですが、コンカリーニョはまちとアート、人とアートを結びつけていく劇場であるために、この公演事業を一つの形として続けていきたいと考えています。
思えば、きっかけは照明ユニットの寿命。
劇場運営継続の危機が訪れたことから始まったクラウドファンディングでした。
このプロジェクトを通して皆さまに温かいご支援をいただき、ご縁ができたことは本当に何物にも代えがたい財産です。
金額の多寡にかかわらず、ご支援をいただいた皆さま一人一人のおかげで今のコンカリーニョがあります。
このプロジェクトはコンカリーニョの誕生10周年を迎えた年に行われたものです。
そして、これからの10年を考えた時に、コンカリーニョは新しいキャッチフレーズを作りました。
愛する事に出会おう。愛する琴似で会おう。
弦巻さんと、この公演をご覧いただいた全てのみなさま、そしてプロジェクトにご支援いただいたみなさまに、この琴似で出会えたことを嬉しく思うとともに、「オールド・ブラック・ジョー」を通じて、みなさまの心に愛するものの姿が思い浮かんだのであれば幸いです。
本当に、本当にありがとうございました!
そして、これからもコンカリーニョはより一層の飛躍を目指して日々活動を続けていきます。
今後とも、よろしくお願い申し上げます。
コンカリーニョ満10歳!記念year終了、御礼
2017-01-04
新年、あけましておめでとうございます!
このページにも、幾度となく登場しております【満席】こと、理事長 斎藤ちずです。
昨年末のクラウドファンディング「劇場の灯りを消すな!」の大成功!!!を持ちまして、コンカリーニョ満10歳!記念yearすべての取り組みを終了いたしました。皆さん、本当にありがとうございます。
12月24日までで行ったクラウドファンディング、25日の速報、ご報告を出させていただきましたが、その後も駆け込みで申し出てくださった方もあり、ページでご確認いただけますとおり、266名の方にご支援いただき、450万円を超えるご支援を受けることができました。
また、クラウド登録ができなくて… 、とか、間に合わなかった、と別途、当法人にご支援いただいた分もあり、全部合わせると、282名、4,737,000円、達成率157%です!
我々自身もびっくりしております。
劇場の灯りは消えません。冷房機も追加できます、客席の床板も新調できます、若手演劇祭も支援できます。たぶん、リノリウムも新しくできるのではないか、と。本当にありがとうございます!!
最後の1週間、特に最終日のクリスマスイヴと支援者の皆さんとともに、ACTNOWのサイトを見守り、「400超えたー」「あと○○」と、ワクワクする時間を過ごさせていただきました。最終日だけで64名の方が参加してくださり、一人一人の力が集まると、こんなこともできるんだぁ、とクラウドファンディングの可能性を実感しました。
最終日にFaceBookに本当に素敵なメッセージとともに、当初より取り組んでいたコンカリチャレンジ歌編をアップしてくださった方がいます。東京で音楽活動をやっていらっしゃる方です。紹介させていただきます。
https://www.facebook.com/yoomi.tamai/videos/1349159188480646/(外部リンクです)
私、もちろん、泣きました。(笑)
コンカリチャレンジ歌編は、元歌(コンカリテーマソング)とは関係なく、「コンカリーニョ、パラダイス」×4回を好きなメロディを付けて歌う、で広まっていったもようで、楽しいです。このコンカリチャレンジでの応援、皆さんからのご支援とともにいただいた数々のメッセージ、今回のファンド活動の過程で、我々は本当にたくさんの宝物と今後の活動の糧をいただきました。私は、PCの前で何度も涙ぐみ・・
私が、初めて、クラウドファンディングのことを知ったのは、6~7年前。コンカリーニョの再建の折にご支援いただいた関係者の方から米国の例をお聞きし、「ああ、こういうのが劇場を造るときにあったらなぁ・・」と思ったものです。今回は、10周年を契機に満を持して(?満を持していたのは私だけですが(笑))の挑戦でした。
年若い職員たちが、リターンの設定、打ち出し方、周知のためのコンカリチャレンジ、最低週1回と決めた活動報告と、知恵を絞り、議論相談し、本当によくやってくれました。私も、この10年間の活動の成果として、間違ってなかったんだな・・と安堵、励まされましたが、皆さんのご支援を得て、最も自信をつけ、将来に希望を持つことができたのは、当法人の若い職員たち、若い表現者たちかもしれません。こんなに多くの方たちが、自分たちに必要な場を応援してくれるということが、きっと今後、彼らの活動の支えになると思います。コンカリーニョが、その希望の橋渡し役ができたであろうことを、本当に嬉しく思います。
最後になりましたが、今回、ACTNOWさんには、本当にお世話になりました。スタート前から相談させていただき、幾多の客観的アドバイスをいただき、「こんなことできないですか?」の要望にもお応えいただき、やっぱりすぐに会いに行ける、TELのしやすい、顔の見えるご近所にお世話になって、本当によかったと感謝しております。
では、皆さま、長文、ご容赦ください。
2ヶ月と少し、おつきあい、またたくさんのご支援と応援、ありがとうございました!
この後の活動、今回の備品更新等の進捗もご報告して参りますので、皆さまと共にコンカリーニョが踏み出す未来を、見守り、歩んでいただければ幸いです!
今後ともよろしくお願いいたします!!
NPO法人コンカリーニョ 理事長 斎藤ちず