こんにちは。介護・医療・福祉事業を展開するソーシャルベンチャー企業ヒューマンリンクの垣内と申します。今回のプロジェクトは、利用者様の願いをカタチにし、一緒に生きがいを探していきたいという想いをもつ有志によってスタートしました。わたしたちは、高齢者が気軽に地域の活動に参加でき、生きがいを見出せる環境づくりを様々なカタチで実現したいと思っています。なぜなら、介護が必要な高齢者にとって、自宅と施設の行き来だけでは、自ずと社会と触れ合う機会が減っていってしまうからです。どのようにカタチにしていこうか考えていたとき、身近な高齢者の中に、昔、畑作業に精を出されていた方や、家庭菜園が好きな方が多いということがわかりました。それをヒントに、高齢者への自立支援や社会参加の促進、自己実現に繋げられるような長期的な取り組みとして「農園づくり」の構想が浮かんできたのです。
介護を必要とする高齢者がリハビリを頑張る理由ってなんだと思いますか?
プロジェクトの説明前に、高齢者にとっての生きがいとはなにか、なぜ生きがいが必要なのかを知っていただけるよう、高齢者の実情をいくつか紹介します。介護を必要とする高齢者は、病気やケガにより身体が思うように動かせなくなってしまった方々です。そうした方々に、ご自身の目標を聞いたことがあります。
「一人でトイレにいけるようになりたい」
「家の階段を登れるようになりたい」
「300メートル先のスーパーに歩いていけるようになりたい」
皆さんは、この話を聞いてどう思うでしょうか。
「一人でトイレにいけないなんて、つらいだろうな」
「長年住み慣れた家なのに、かわいそう」
「身体が不自由だと、300メートル歩くことも難しいのか」
その先に目を向けて
リハビリに励むことで、こうした目標を達成することは不可能ではありません。だからこそ、わたしたちはその目標の先に目を向けることを大切にしています。
「一人でトイレにいけるようになって、人前で失敗をすることがなくなれば、また旅行にいきたい」
「階段が登れるようになれば、2階に住んでいる娘家族や孫に会いたい」
「近所のスーパーに歩いていけるようになれば、友だちに得意料理を振る舞いたい」
リハビリの先には、その方の生きがいがあるのです。これまでの日本をリードしてくれた先人たちの生きがいをなくさないことは、わたしたちの使命だと考えます。
雪かきボランティアの経験
ある20代女性が、雪かきボランティアに参加した時のお話です。「数年前、一人暮らしの高齢者のために雪かきボランティアに参加することになりました。福祉施設も兼ね備えている病院の裏から雪かきが始まったんですが、まず驚いたのは、こんな大きな病院が近くにあるにもかかわらず、支援されるべき人々がその足元で埋もれているという現実でした。これはとても切ない気持ちになりましたね。」「ボランティアに参加していた方の中に、高齢の男性がいらっしゃったんです。歩くのが遅くて常に最後尾を歩いていましたし、運べる雪の量も本当に少ないんです。でも、すごく嬉しそうだったんですよね。きっと、自分にできることがあることの喜びや、役割を果たしている嬉しさを感じていたんだと思います。あの笑顔は今でも忘れられないです。」
高齢者の中には、社会に必要とされていないという疎外感を持っている方が多くいます。外出をすれば迷惑をかける、人とうまく話せるか不安などネガティブな気持ちになってしまい、自ら孤立してしまうのです。こうした孤立を避けるため、地域の中で高齢者が活躍できる場を作ることはとても大切であり、高齢者でもできることはたくさんあると考えます。
介護サービスの限界
「介護サービス」と聞いて、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。食事や排せつの介助をおこなう訪問介護や、入浴や食事を提供してくれるデイサービス、終の棲家としての施設入所など、様々なサービスが思い浮かぶと思います。こうしたサービスの中には、高齢者が楽しめるようなレクリエーションを開催しているところも多く、室内でゲームをしたり、天気の良い日は外に散歩に出かけたり、それぞれ趣向をこらしています。ただし、こうしたレクリエーションは必ず提供しなければいけないサービスではありません。では、なぜ取り入れているのでしょうか。介護が必要な高齢者にとって一番の問題は、社会と触れ合う機会が減るということです。
社会との関わりが減ると、
「1日中ずっとソファの上で過ごしている」
「気がつけば、もう何日も誰とも話をしていない」
「生きがいはテレビを見ること」
などの日常が普通になってしまいます。
話し相手がいない寂しさや遠出できない悔しさ、社会からの疎外感は、高齢者の孤立や無縁化を加速させ、最悪の場合、孤独死を招いてしまいます。このような悲劇を起こさないように、社会と触れ合う機会になるように、さらには高齢者にとって生きがいや楽しみのひとつになるように、という想いからレクリエーションを取り入れていることが多いのです。しかし、介護施設が提供するレクリエーションなどのサービスには限界があります。利用者様のニーズは様々であるため、全員のやりたいことを叶えていくことは難しいですし、それぞれの願いをカタチにするにはそれなりの費用も必要になります。そのため、どうしても「与える」サービスになってしまうのです。これを「当たり前のこと」「仕方のないこと」として片づけるのは簡単ですが、本当にそれでいいのでしょうか。
わたしたちは、この当たり前を変えていく必要があると考えます。
もう一度、自分で作ったカボチャを食べたい
この農園プロジェクトを本格的にスタートさせるきっかけは、ある利用者様の一言でした。その方は、昔、畑仕事に精を出されていた方で、野菜の話になるととてもイキイキとお話しをされます。周りには、趣味で家庭菜園をされる方々が集まり、自身が育てている野菜やその育て方についてのアドバイスで話は盛り上がっています。そんな時、その中の一人が「もう一度、自分で作ったカボチャを食べたいな」とつぶやいていました。
カボチャを作るとなると、まずは畑が必要です。畑の用意ができても、次は耕したり、道具をそろえたり、苗を買ったり、毎日お世話をしなければなりません。介護を必要とする方にとって、たった一人の力では、もう一度カボチャをつくることは体力的にも経済的にも、難しいのが現実です。しかし、一人でなければこの夢を叶えることができます。わたしたちの周りには、家庭菜園が得意な方がいますし、利用者様の安全を見守ることができるスタッフもいます。そして、「もう一度、自分で作ったカボチャを食べたい」という夢を応援してくださる「皆さん」もいます。全員の力を合わせれば、この夢は絶対に叶えられます。
畑がもたらす効果とは
介護が必要だからといって、その方に何もさせることなく介護者がすべてのことをしてしまうと、介護度はさらに上昇してしまいます。一方で、介護が必要な方に重いものを運んでもらうことや、立ち作業をお願いすることは難しいというのも現状です。そう考えると、仕事量が多いイメージのある農作業の実現は難しいのではないかと思う方もいるかもしれませんが、実は、多くの仕事を必要とする農作業だからこそ、高齢者の介護度に応じて役割分担をすることが可能になるのです。立ち続けることは難しくても、座っていることに問題がない人は座りながら苗を植える作業をしたり、車いすの方は手を使って作物の収穫をしたり、できることはたくさんあります。畑を耕すなどの体力がいる作業は、スタッフがお手伝いをします。
あるデイサービスの例です。新たな試みとして、大きな農地で野菜の栽培を始めたところ、
「畑仕事は楽しいし、自分で汗を流して作ったものを食べるのは、この上なく幸せ」
「夫婦や家族の間での会話が多くなった」
「笑いが多くなって明るくなった」
と、認知症の方を含む、要介護の方たちが皆さんイキイキし始めたというのです。認知症になると、ごはんを食べたことを覚えていない、自分のいる場所がどこなのかわからない、できたはずのことができなくなるなど、日常的な生活や対人関係に支障がではじめ、社会に適応できないというような判断をされてしまいます。認知症は、記憶や判断力に障害が起こった状態ですが、嬉しい、楽しい、悲しい、淋しいという気持ちや感情を抱くことはできます。思考力や論理性は衰えたとしても、感情はしっかりとしているのです。この感じる能力は、土に触れることでさらに蘇るとも言われています。自然や土には、人間らしさを思い出させてくれる何かがあるのです。症状を改善させるためには、病院の中に閉じ込もり、投薬を繰り返すこともできますが、わたしたちは畑の力を借りて、こうした問題にも取り組んでいきたいと思っています。
わたしたちが目指すもの
わたしたちヒューマンリンクは、高齢者や障がい者が住み慣れた地域で、自分らしい生活を送ることを自らの意思で選択できる環境を整備していくことを目的に、2010年に会社を設立しました。わたしたちは、単なる長生きや病気の有無だけではなく、人生をいかに充実したものにするかといった「生活の質」にも重点を置いており、日常生活における活動や社会参加による自立や生きがいのサポートも、高齢者の健康を支える重要な要素になってくると考えます。
そして、今回のプロジェクトを成功させることで、高齢者の生き方を支える活動として新たなロールモデルを確立し、介護業界に影響を与えたいと考えているのですが、すでにこのプロジェクトに賛同してくださる方が多く、その影響があらわれ始めています!(農園地として予定している江別市で介護・医療事業を展開する施設や団体の方々がこのプロジェクトに参加予定です)ゆくゆくは、介護や医療に携わる方だけでなく、地域住民も巻き込んでいき、このようなプロジェクトが全国各地に広がっていくよう、精一杯活動に取り組んできたいと思っています。
農業が身近にあるまち北海道江別市
わたしたちの活動拠点である江別市では、稲作、畑作、酪農、畜産など多様な農業がおこなわれています。特に、江別市は石狩管内でも有数の小麦産地として有名で、 国産小麦粉の中では圧倒的な人気を誇る「ハルユタカ」は、そばやパン、パスタ等で親しまれています。
また、ブロッコリーは作付面積、収穫量ともに道内1位を誇り、気軽に家庭菜園を始められる貸農園も数多く点在しています。今回のプロジェクトは、畑作を始めるのに最適な気候をもつ江別市の農園をお借りし、始めたいと思っています。
支援金の用途
農園計画にかかる経費を算出してみたところ、下記の費用が必要になりました。
ビニールハウス購入費 200,000円
貸農園 40,000円
農具購入費 100,000円
種、肥料等の購入費 60,000円
その他諸経費 100,000円 合計500,000円
このうちの、40万円をクラウドファンディングで調達したいと思っています。
このプロジェクトは、高齢者が集まり、農園づくりを通じて各々の役割を果たしながら、時間をかけて一つのことを成し遂げるということへの挑戦でもあります。この活動にご賛同いただける方のご支援をお待ちしています。
リターン(お礼の品)
ご支援いただいた金額に応じて、下記のお礼を予定しています。
<3,000円>
*サンクスレター
ご支援いただいた方へ、心を込めたお礼のメールをお送りいたします
<8,000円>
*サンクスレター
*農園に関するイベント開催時に、支援者のお名前を公表いたします
<10,000円>
*サンクスレター
*農園に関するイベント開催時に、支援者のお名前を公表いたします
*カラダラボオリジナルショップバック(3個)
→肩から斜めがけできる、カラダラボのオリジナルショップバックをお送りいたします
<10,000円>
*サンクスレター
*農園に関するイベント開催時に、支援者のお名前を公表いたします
*田中紀雄 著書「創誠記~介護リハビリテーションの確立~」(1冊)
→4ヵ月で800冊を売り上げた単行本、「創誠記~介護リハビリテーションの確立~」をお送りいたします。
<15,000円>
*サンクスレター
*農園に関するイベント開催時に、支援者のお名前を公表いたします
*えべチュンラーメン(10袋)
→江別市のゆるキャラ「えべチュン」が江別市の小麦を使用した、インスタントとは思えない麺が人気のインスタントラーメンと江別市のゆるキャラ、えべチャンがコラボした「えべチュンラーメン」をお送りいたします
<15,000円>
*サンクスレター
*農園に関するイベント開催時に、支援者のお名前を公表いたします
*江別の地酒 特別純米酒「瑞穂のしずく」1本
→江別市内限定販売をしている地酒。江別産米を100%使用した、やや辛口の上品な味わいの特別純米酒「瑞穂のしずく」をお送りいたします
<20,000円>
*サンクスレター
*農園に関するイベント開催時に、支援者のお名前を公表いたします
*シェフのこだわりプリンセット(各2個づつ計6個)
→釧根地区の生乳と町内のマルミツ高橋農園の卵、白糠酪恵舎のチーズ・ミルクジャムを使ったプリン3種のセット「シェフのこだわりプリンセット」をお送りいたします
<30,000円>
*サンクスレター
*農園に関するイベント開催時に、支援者のお名前を公表いたします
*江別の地酒 特別純米酒「瑞穂のしずく」(1本)&えべチュンラーメン(10袋)
→江別市内限定販売をしている地酒。江別産米を100%使用した、やや辛口の上品な味わいの特別純米酒「瑞穂のしずく」と、江別市のゆるキャラ「えべチュン」が江別市の小麦を使用した、インスタントとは思えない麺が人気のインスタントラーメンと江別市のゆるキャラ、えべチャンがコラボした「えべチュンラーメン」をお送りいたします
<50,000円>
*サンクスレター
*農園に関するイベント開催時に、支援者のお名前を公表いたします
*トンデンファームセットA 1セット
→ドイツの有名な権威のある賞に輝く等、江別市外からも人気のトンデンファームより、骨付ソーセージ・炭火焼ベーコンブロック、等人気商品5点セットをお送りいたします
<80,000円>
*サンクスレター
*農園に関するイベント開催時に、支援者のお名前を公表いたします
*トンデンファームセットB 1セット
→ドイツの有名な権威のある賞に輝く等、江別市外からも人気のトンデンファームより、骨付ソーセージ・炭火焼ベーコンブロック、ロースハム、粗挽ウインナーの厳選された4点セットをお送りいたします
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