尾張津島の秋まつりでは、旧津島の中部車・南部車・北部車の3車と、唐臼町車の1車の、計4車の石採祭車(いしどりまつりぐるま)が、賑やかな音を立てて練り歩きます。平成30年には、祭礼用具の修理・新調を行うため皆様からご支援を賜り、太鼓の張替やすり鉦(がね)の新調などを実施することができました。そして、今回、鉦の新調をしたく、資金調達を計画しました。石採祭を次世代に継承するために、お力をお貸しください。
石採祭は、3台の祭車が各町内から引き出され、太鼓や鉦(かね)を打ち鳴らしながら町を練り歩く、とても賑やかな祭です。津島の石採祭車は、大正4年ごろに弥富から石取祭車を借り、奉祝祭礼を行ったことに始まるといわれています。その後、大正5年には南部と北部、大正6年には中部の有志がそれぞれ桑名から石取祭車を入手したことで祭車が揃い、毎年8月14日、15日に祭礼が行われていました。津島には石採祭車のほかにも各地区に山車(だし)があり、それぞれ異なる祭礼日に氏神へ奉納していましたが、大正15年10月1日に津島神社が国幣小社へ昇格したことを契機に、昭和2年には10月1日を祭礼日として合同で祭礼を行うようになり、その後、10月の第1日曜日に変更され、現在に至っています。
弘化3年(1846)7月に大工、弥六により作られました。新造当初の所有町は判然としません(堤原東組とする説もある)が、その後に桑名市深谷十二町を経て南部へ移籍したのが、南部車の歴史となります。
天保の改革における規制のため装飾品はほとんど取り付けられていませんが、南部移籍後に漆塗装や蒔絵などを施し、様相を一新しました。
【懸装・修理】
・三角蒔絵・・・司馬温公甕割り図(作者不詳)
・額絵・・・竜虎図(作者不詳)
・彫刻・・・波・雲(作者不詳)
・祭車補修・・・昭和58年(大工 黒田敏夫)
・天幕・・・移籍後、大正期に作られた緋羅紗地金糸刺繍「素戔嗚尊 八岐大蛇退治」でしたが、傷みがひどくなったため、上田染工(桑名市)にて綴織を復元新調しました。
津島の石採祭車は大正4年ごろに弥富から石取祭車を借り、奉祝祭礼を行ったことに始まり、大正5年には南部と北部、大正6年には中部の有志がそれぞれ石採祭車を入手し、3車の祭車が出揃って以降、有志の手によって、津島の石採祭車は受け継がれてきました。
威勢のいい、賑やかな祭である石採祭には、太鼓や鉦(かね)が欠かせないものです。しかし、鉦が経年劣化でひび割れてしまい、石採祭を象徴する鉦の甲高い音色がとても鈍い音色になってしまいました。
そこで今回、鉦の新調を行い、私たちが受け継いできた石採祭の「音色」を次世代に継承したいと思い、今回のプロジェクトを思い立ちました。
令和3年5月1日 修理着手
令和3年9月30日 完了
令和3年10月3日 尾張津島秋まつりにて完成披露
鉦の新調には、総額600,000円かかります。
〔内訳〕
鉦新調 500,000円
祭車四本柱修繕 50,000円
太鼓のブチ(バチ)や鉦の撞木の新調 25,000円
この総額600,000円の内300,000円をご支援いただきたく思います。
ご支援いただいた金額に応じて、下記の返礼品をお送りいたします。
3,000円コース
・津島南部石採祭車オリジナルタオル 1枚
・あいち山車まつり日本一協議会クリアファイル(A4) 1枚
・ブックレット『津島秋まつり 山車祭と石採祭』(非売品) 1冊
5,000円コース
・3,000円コースのリターン品
・津島南部石採祭車との記念撮影(尾張津島秋まつりの当日お越しになれる方)
・あいち山車まつり日本一協議会トートバッグ 1枚
10,000円コース
・5,000円コースのリターン品
・津島南部石採祭車オリジナルバッグ
30,000円コース
・10,000円コースのリターン品
・津島南部石採祭車オリジナルTシャツ 1枚
・あいち山車まつり日本一協議会『あいち山車まつり図鑑』(2020年12月発行)
※Tシャツのサイズは、S、M、L、XL、3L、4Lからお選びいただけます。
50,000円コース
・30,000円コースのリターン品
・尾張津島秋まつり写真撮影許可(関係者として間近で撮影が可能になります)
100,000円コース
・50,000円コースのリターン品
・津島南部石採祭車半纏 1枚
※半纏のサイズは、フリーサイズです。
【名称】津島石採祭車保存会南部車
【設立】平成3年4月
【構成】元老・会計・若衆頭・若衆相談役を部から決定する。
【活動・状況】
毎年5月に尾張津島藤まつりに参加し、津島の石採祭のPRを行う。毎年10月の尾張津島秋まつりに参加し、祭礼を行う。そのほか、PR・イベント等に参加しています。
愛知県は、「モノづくりあいち」につながる、優れたからくり人形を載せた山車が集中して所在し、ユネスコ無形文化遺産には全国最多の5件が登録されるなど、全国有数の山車まつりが所在する地域です。 山車まつりは、愛知を代表する伝統文化であり、祭人の気概と心意気をもって継承されてきた地域の元気の源、地域の宝であると考えます。 こうした山車まつりの魅力を引き出して、さらに発展させるため、愛知県では平成27年12月13日に愛知県知事を会長とし山車まつり保存団体・所在市町・県で構成する協議会を設立いたしました。
プロジェクトが成功しました!
2021/01/19に募集を開始しました。
2021/03/01 00:00:00に支援募集を終了します。
目標金額に達しない場合もプロジェクトは成立し、支援金額が引き落とされ、リターンも履行されます。