本プロジェクトは、就農希望者と受入市町村等とのマッチングの機会を増やし、本道での就農を希望する方々が、自らに合った就農地を選択できるよう、就農フェアを開催するとともに、就農フェアに参加した方を対象に、農業研修施設の見学や先輩新規就農者と懇談するバスツアーを実施するものです。
【本プロジェクトについての注意事項】
※本事業の寄附は寄附控除(いわゆる『ふるさと納税』)の対象となります。注意書きを下部に記載していますので、ご確認下さい。
※本事業への寄附は、地方自治法第96条に規定する負担付き寄附ではなく、指定寄附としてお受けしますので、いただいた寄附金は返還いたしません。
※寄附金の募集金額400万円を超える寄附については、受け取りを辞退することとなりますので、予めご了承ください。
※ご不明な点がありましたら、北海道農業経営局農業経営課 経営企画グループ(電話:011-204-5384)までお問い合わせください。
北海道は、全国の約4分の1を占める広大な耕地を活かした全国有数の食料生産地域として、全国に食料を安定的に供給する重要な役割を担っていますが、北海道の農村部では、都市部に比べて高齢化や人口減少が進んでいます。北海道農業は、安全・安心な食料の安定供給はもとより、国土保全や教育の場といった様々な公益的な役割を果たしており、私たちの暮らしにも多大な恩恵をもたらしています。こうした役割は、農業者をはじめ農村に暮らす方々によって支えられているものです。農家戸数が減る中、農業・農村の担い手として、新たに就農を目指す方々への期待は大きくなるばかりですが、残念ながら、新規就農者の数も減少傾向にあります。このため、農業・農村ではどのようなことが行われているかを、皆様にもっとご理解いただくことが重要と考えています。
高い技術力を持ち、チャレンジ精神旺盛な専業的な農業者を主体に、生産性が高く、安全・安心で良質な食料生産を行っており、多くの農畜産物の生産量が全国1位となっています。消費者ニーズに応えた食料等の安定的な生産及び供給が、北海道農業の最も基本的な役割です。また、小麦や大豆、生乳といった農畜産物を、食品の原料として供給するだけでなく、生産者が自ら加工、販売まで行う「6次産業化」(1次(生産)×2次(加工)×3次(販売))の取組も広がっています。さらに最近では、北海道産の農畜産物の輸出にも取り組んでおり、国内外問わず、安全・安心で高品質な北海道産農畜産物の評価が高まっています。
地域の方々による用水路の草刈りとゴミ拾いの様子
北海道では、冷涼な気候と豊かな土地資源を活かし、環境に優しい持続可能な農業が展開されているほか、洪水や土砂流出の防止や暑さを和らげるといった国土・環境の保全、美しい農村景観の形成などの多面的機能を有しています。近年の気候変動を背景に、北海道においても、集中豪雨による川の氾濫や土砂崩れなどが起こるようになりました。農業は食料生産のみならず、田んぼのダム機能によって、こうした災害を防止する公益的機能の役割を果たしています。これらは、日頃の用排水路の維持管理など農業者の皆さんの地道な活動があって初めてその力を発揮できるものです。
農業・農村の有する多面的機能
恵まれた自然環境や美しい景観を有する農村は、人々に憩いと心身の癒やしをもたらす場であると同時に、子どもたちが自然とふれあい、農作業などを体験することによって、生命の大切さや食べることの意味を理解する教育の場としても重要な役割を果たします。また、歴史と伝統に根ざした地域固有の文化を保存・伝承し、農村を訪れる人々に、地域の食を楽しみ、文化に親しむ機会を提供します。近年、道内では、農村での体験を求める旅行者が増えており、修学旅行生が農作業体験や農産物加工体験をしたり、郷土食を味わったり、豊かな自然環境の中でアウトドアを体験するなど、地域ぐるみで道内を訪れる方々を受け入れ、様々な体験をしていただく取組みが行われています。
国内の食糧の安定供給という重要な役割を果たしている北海道の農業ですが、都市部に比べて農村部では、一層高齢化や人口減少が進行中です。農業者の高齢化等により、担い手の数は減少し続けており、年々下降をたどっています。
上述した北海道の農業の役割を持続的に果たしていくためには、農業の担い手の育成や確保が大変重要な課題となっています。こうした課題の解決に向け、道では今年度から「農業人材確保対策推進事業」を実施することとしました。本事業を通じ就農を志す方々に、北海道や北海道農業の魅力、職業としての農業を知っていただき、 農業の世界で夢の実現に向けて道を切り拓く第一歩となることを願っています。そこで、北海道で就農を目指している方々へのきめ細かな相談活動を通じて、就農を志す方々の掘り起こしを行う事業に取り組むこととなりました。
新たに農業を始めるということは、起業することと同じであり、農地、農業機械、農業施設の取得など、初期費用が掛かります。市町村によっては、500万円以上の貯金があることを就農の条件にしているところもあります。また、サラリーマンから就農を目指す場合、農業という自然相手の職業のため、今までの毎月ほぼ決まった給料から収入が不安定になりがちです。この他、一人前の農家としての技術を習得できるか、優良な農地が確保できるか、市町村などの支援制度はあるのかなど、不安なことがたくさんあることでしょう。
就農フェアでは、専門の就農コーディネーターが就農する上での心構え、最低限必要な資金、一人一人にあった就農地や経営作物をアドバイスするとともに、市町村担当者等から農地、栽培・経営技術、市町村の独自施策などの説明を行い、就農に当たっての個別具体的な不安をできるだけ多く取り除けるよう相談に応じます。
1.新規就農フェアの開催(札幌開催【1回】)
本道での就農を希望する方々が、自らにあった就農地を選択できるよう、道内各地の市町村担当者等との対面形式で、地域の農業の特徴やそこでの暮らし、支援体制などについて説明を聞き、相談できる新規就農フェアを開催します。
2.農業見学バスツアー(札幌近郊)
新規就農フェアに参加した方々などを対象に、就農に必要な栽培や経営の技術を習得する農業研修施設を見学したり、先輩新規就農者と懇談するなど、これまでの経験を聞いたり、意見交換を行うことで、就農の具体的なイメージを高めてもらいます。
ご支援いただいた寄付金は、本プロジェクトの次の取組に活用させていただくこととしております。
※取組の詳細は上述の「『農業人材確保対策推進事業』について」のとおり
・新規就農フェアの開催 375万6,000円
・農業見学バスツアー 45万2,000円
・事務手続き費用 39万2,000円 合計460万円を募集します。
2019年9月26日~10月25日 ご支援の募集
10月下旬~11月 就農フェアとバスツアーの実施
このように、農業の持つ役割は多種多様でありますが、農業・農村が衰退すると、水源のかん養機能の低下、景観の悪化、さらには、農地の維持が困難となり、食料の安定供給に黄信号が灯り、道内外の消費者や実需者の皆様のニーズに応えることができなくなる懸念があります。今後とも道としては、農業の担い手の育成・確保など北海道農業が元気が出るよう取組を進めてまいりますので、農業・農村の発展に皆様のご理解とご協力をよろしくお願いします。
ご支援頂いた方には、下記のお礼を予定しています。
5,000円
お礼状、就農フェアのパンフレット
北海道農政部農業経営局農業経営課
プロジェクトが成功しました!
2019/09/26に募集を開始しました。
2019/10/26 00:00:00に支援募集を終了します。
目標金額に達しない場合もプロジェクトは成立し、支援金額が引き落とされ、リターンも履行されます。