私ディリップ・ビーケー・シュナールは11年間日本で暮らし東日本大震災も経験しました。そして現在ネパールの復興を願い、阪神淡路大震災・東日本大震災という2度の大震災から復興した日本の知恵をネパール大震災の復興にいかそうと「Walk with Nepal」を合言葉にさまざまな人々の協力を得て活動しています。私は、今秋までにネパールの山岳地帯にあるシンドゥパルチョーク地区に85個のテントを設置する計画です。その他にも「薬品」「蚊帳(かや)」「衣服」などを支援物資として届けたいと考えています。日本ではあまり報道されなくなっているネパール大震災ですが、まだまだ支援が必要な状況にあるため今回クラウドファンディングを行います。ご支援のほど宜しくお願い致します。
50万円集める理由
今回のネパール大震災復興支援活動では、トータルで200万円の寄付金を集めて現地ネパールや周辺国で必要なテント、衣服、虫よけの蚊帳、薬などの物資を調達する計画です。
今年の8月10日から仙台~神戸までの間の約917kmの道のりを約1ヶ月間かけて歩きながら150万円の寄付を集め、残りの50万円をクラウドファンディングで集めたいと考えています。
日本とネパールの違い
日本は海に囲まれているため、東日本大震災では津波の被害が甚大でしたが、ネパールでは海に接していないため津波の被害ありません。しかし、標高の高い山の山崩れによる被害が甚大です。余震で揺れるたびに山が崩れます。
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また、日本は海に囲まれているため、震災が発生した時は船を利用して支援物資を運びいれることが出来ましたが、ネパールでは海に接していないため隣国のインドへ船で輸送後、陸路での運搬を行うことになります。
しかし、これらには多大な費用と時間を要します。また、確実に届く保証もありません。そのため、日本から物資を送るのではなく、日本で資金を集め近隣のインドなどで必要なものを購入して持っていく方がより早く支援することにつながります。
なぜシンドゥーパルチョーク地区の支援なのか
ネパール大震災が発生した4月25日、私は居住地のポカラで被災しました。ポカラは幸いほとんど被害がなかったため、震災発生日にバスを乗り継ぎ2日後にネパールの首都であるカトマンズに救援活動を行うために入りました。大都市のカトマンズでは、すでにたくさんの支援団体や救援物資が届いていました。
私は、まだ支援の行き届いていない場所で救援活動を行いたいと思っていたため、タクシーに乗り情報収集することにしました。その時に乗ったタクシーの運転手に「自分の出身地であるシンドゥーパルチョーク地区の現状がわからない。支援を手伝ってほしい。」と泣きながら言われ、現地に行き、惨状を目にしたことをきっかけにシンドゥーパルチョーク地区を支援することになりました。
シンドゥーパルチョーク地区について
シンドゥーパルチョーク地区とは、ネパールの首都カトマンズから東に114Kmのところにあるチャウタラというところまでバスで移動し、そこから2日間徒歩で歩いたところにある地区です。
標高4,100mの険しい山々や整備されていない狭い山道しかないため、車での乗り入れはもちろんバイクでの乗り入れもできません。そのため物資運搬用のロバをひき、徒歩で行くしか手段がありません。
シンドゥーパルチョーク地区の現状
シンドゥーパルチョーク地区には、79個の村がありましたが4月25日に発生した地震で村の約80%が被害を受けました。6万戸の家が壊れ、2,300人以上が死亡し、5,000人以上が負傷、1,800人以上がいまだ行方不明です。
シンドゥーパルチョーク地区の村では、たくさんの人と動物の変わり果てた姿を多く目にしました。建物が崩れ歩く道もなく、瓦礫をかきわけなければなりません。余震もひどく、揺れるたびに山が崩れ、山肌に立っている家が壊れていきます。
そんな環境のなかで、何よりも村に住む子供たちがパニックを起こし泣き崩れている姿にショックを受けました。また動物もパニックになります。ネパールでは牛乳を飲むために各家で1~2頭は牛を飼っていたりするのですが、パニックになると建物に逃げ込もうと、中にいる人間を襲ったりします。 村は死臭が立ち込め、人々は家族を失い、家を失い、笑うことを忘れてしまっています。
今の時期、雨季であるネパールでは地震で地盤が不安定になったシンドゥーパルチョーク地区などの山間部で土砂崩れなどの2次被害が発生し孤立する集落が出てきています。
支援が十分に届いていない
シンドゥーパルチョーク地区へは震災発生後にヘリでの救援活動が行われました。
ですが、約2週間後の5月12日にアメリカ軍のヘリがドラカ地区とシンドゥーパルチョーク地区の境界付近に墜落、さらにその後の6月2日に国境なき医師団のスタッフが乗ったヘリがシンドゥーパルチョーク地区に墜落したことがきっかけでシンドゥーパルチョーク地区はネパール政府から危険区域として指定されてしまい、国際ボランティアなどの支援団体が入区することができなくなったことがあげられます。
また、国連はヘリを使った支援物資の輸送を10月末まで行うことを発表していますが、支援のために必要な額の約半分の金額しか集まっておらず、資金不足のため8月末に中断する可能性があることも発表しています。
いただいた支援の使用用途
ネパール大震災復興支援活動で必要としている支援物資は、テント・蚊帳(かや)・薬品・衣類ですが、その中で今回のクラウドファンティングでいただいた支援に使用させていただく予定の内訳は以下の通りです。
・蚊帳(かや) 400,000円
( 2,000円/個 × 200個 )
※大きな蚊帳があると6人ほどが入ることができ、虫を媒介した伝染病から身を守ることができます。テントより安価なためより多くの人が利用することができます。
・1,500人分の薬品 100,000円
(コレラ・腸チフス・赤痢・風邪薬・咳止め・解熱・消毒薬)
※衛生状況が良くないため多くの薬を必要とします。
各設定金額の内訳
今回、支援金額を3,000円、5,000円、10,000円、30,000円、50,000円、100,000円としていますが、それぞれの金額で蚊帳と薬品は以下のように準備することができます。
※それぞれの金額を蚊帳、薬品のみを購入するものとした場合です。
・3,000円 蚊帳:1個 薬品:約44人分
・5,000円 蚊帳:2個 薬品:約74人分
・10,000円 蚊帳:5個 薬品:約149人分
・30,000円 蚊帳:15個 薬品:約447人分
・50,000円 蚊帳:25個 薬品:約746人分
・100,000円 蚊帳:50個 薬品:約1500人分
お返しの品について
支援いただいた方には、お礼メールとネパールの現状レポート(PDFデータ)を送付させていただき、お礼とさせていただきます。
日本在住の皆さまへ
Nepal is a poor country and we need your help to recover from the biggest disaster. There are many villages in remote areas of Nepal like Sindupalchowk district where the aid is not delivered because of its geographical structure and unaccessible without walking. People there are waiting for your support. PRAY FOR NEPAL.
Dilip・BK・Sunar
ネパールは貧しい国です。
私たちネパール人は、ネパール大震災で受けた甚大な被害から復興するために、皆さんからの支援を必要としています。ネパールには歩いての交通手段しかないなどの地理的な条件で支援を受けることができないシンドゥーパルチョーク地区のような郊外の村がたくさんあります。そこに住む人々は、皆さんからの支援を待っています。宜しくお願いします。
ディリップ・ビーケー・シュナール
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