太平洋戦争末期の江別で木製戦闘機が作られていた事実があきらかに！

太平洋戦争末期の昭和20年。北海道の江別市（当時は江別町）で木製戦闘機「キ106」に製造が行われていたことをご存じですか？

戦況が増々悪化しているこの時期、鉄不足が原因で戦闘機が作れない状況となっていました。
現状を打破するために国がとった政策は、なんと鉄の代わりに木を使うということだったのです。そこで木製戦闘機の製造の拠点の一つとして選ばれたのが江別町でした。当時「江別製作所」と呼ばれたその工場では、3,000人を超える人々が、それこそ「お国のため」に働いていました。

当時の江別製作所の航空写真　※和田哲様提供

中には女学校を卒業したばかりの女子工員も多く含まれていました。彼女たちは厳しい環境下においても、目いっぱい自分らしく生きていました。

当時、働いていた女子工員の写真　※「幻の木製戦闘機キ106」（田中和夫著・北海道新聞社刊）より。

工場が出来てから終戦を迎えるまで1年と少し。
その間、一号機と二号機の試験飛行が行われました。
昭和20年7月14日の北海道空襲では、軍需工場ということでアメリカの格好の標的にされました。

しかし、今、その事実を知る人は多くありません。
終戦を迎え、江別製作所は閉鎖。
その際、キ106に関する全ての資料の廃棄命令が出され、更に戦後の混乱でいつの間にか江別製作所の存在は次第に忘れ去られてしまいました。

時が経ち、1994年、廃棄処分されたはずの資料の一部が発見されました。
信じがたいことに、戦後49年が経過してようやく木製戦闘機キ106の事実が明るみになったのです。

この事実を、数年前に知人から教えてもらいました。
少し調べてみると、闇に葬られていた時期が長かったためか、自分も含め、このことを知らない人が多いという事実に危機感を覚えました。

これではいけないと思いました。

この戦争の歴史を「演劇」という形で伝えることは、札幌で舞台活動をしている身としては当然の義務であるとも考えました。
調査を進めていくうちに、意外な事実にもたどり着きました。

戦時中ではあれど、北海道は比較的のどかな生活を送っていたようなのです。
そんな中で戦争に加担する木製戦闘機を製造する矛盾であるとか、働いていた女工さんたちが青春を謳歌している姿に、「今こそ、この歴史を多くの人に知ってもらおう」と考え、2022年に舞台化しました。

1994年に発見された資料を元に舞台化した「博士と過ごした無駄な毎日」

舞台「博士と過ごした無駄な毎日」は2022年12月15日～17日の日程で上演しました。


江別製作所で働いていた女工三人を中心に、当時の江別での暮らしやキ106一号機の試験飛行、更には北海道空襲や終戦を経験していく物語です。
戦争をテーマにした物語でありながら、どこか長閑で明るい雰囲気が特徴です。
それでいて忍び寄る戦争の恐怖や悲惨さはしっかりと感じ取れます。
そういう意味でも本作品は「北海道と戦争」を全く新しい切り口で描いた作品であると言えると思います。


初演の評判は非常によく、見て頂いたお客様から「ぜひ再演を」との声を頂きありがたかったです。
実際に舞台を見た江別在住の方々からも「ぜひ江別で上演してほしい」とのお言葉を頂戴しました。
正にこの作品に共感してくださった方々の「声」に後押しを受けて、今回の再演を決意しました。
是非とも札幌と江別での再演を実現させたい。
そしてこの作品が、将来的には北海道各地はもちろん、全国各地で披露できるようなものに育ってほしい。
それが僕の願いです。
この事実がさらに多くの人に届くよう、今回のプロジェクトを是非とも成功させたいと思っています。
皆さんと一緒にこの舞台を創り上げたい。
是非とも多くの方々のご参加をお待ちしています。

【初演をご覧になられた方のご感想（SNSより）】
『江別郷土資料館で木製戦闘機に出会って、追い続けていてそのさなかに出会った舞台。泣いた。資料館では歴史だと思ってみたことにも関わって生きていた人がいる。5人の登場人物すべてに感情移入してしまいました。』
『戦時中にも今と同じような他愛もない会話があり笑い合う毎日があった。とっても素敵なお話でした。歴史や記憶は誰かが語らないと消えてしまう、ひとりでも多くの人の記憶に残って欲しいと思います。』
『今回だけで終わらせるのは勿体無い。もっといろんなところでやってほしい。全てがハッピーエンドじゃないけど、人は前に進んでいくんだな、と。観終わった後、タイトルの「無駄な毎日」っていいなって思った。セットも素敵！』
このように、SNS等でも数多くの反響を頂きました。

戦後80年。博士と過ごした無駄な毎日を開催したい！

【主催】
劇団words of hearts

【札幌公演】
2024年10月17日（木）～20日（日）
生活支援型文化施設コンカリーニョ
（札幌市市西区八軒1条西1丁目ザ・タワープレイス1F)

＜日時＞
10月17日（木）19：30
10月18日（金）15：00／19：30
10月19日（土）14：00／18：30
10月20日（日）14：00

【江別公演】
2025年6月7日（土）
えぽあホール（江別市大麻中町26-7）

＜日時＞
2025年6月7日（土）18：00開演

公演までのスケジュール

【札幌公演】
2024年8月下旬に稽古開始。
2024年10月初旬にイベント開催。
2024年10月17日～20日に本番＠コンカリーニョ

【江別公演】
2025年に江別市民による出演者オーディション開催。
2025年4月に稽古開始。
2025年5月にイベント開催。
2025年6月7日に本番＠えぽあホール

支援金の使い道

公演における製作費120万円
広告宣伝費30万円
合計150万円

リターン

【2024年9月24日追加！】2点のリターンを追加しています！

【オリジナルグッズをゲットコース①】3000円（限定20名）

劇団オリジナルグッズ（トートバッグ、劇団ロゴステッカー、「博士と過ごした無駄な毎日」ステッカー）をプレゼント。
トートバッグは普段使いにとっても便利。ステッカーも落ち着いた雰囲気のデザインで、スマホ等に貼るとお洒落ですよ。

【オリジナルグッズをゲットコース②】5000円（限定20名）

劇団オリジナルグッズ（トートバッグ、「ニュートンの触媒」DVD、劇団ロゴステッカー、「博士と過ごした無駄な毎日」ステッカー）をプレゼント。トートバッグは普段使いにとっても便利。ステッカーも落ち着いた雰囲気のデザインで、スマホ等に貼るとお洒落ですよ。DVDは2022年に上演した「ニュートンの触媒」を完全収録。世界初の合成繊維ナイロン66を発明したアメリカの孤高の天才科学者、ウォーレス・カロザースの生涯を大胆かつ緻密に描いた作品です。

【2024年9月12日追加！】4点のリターンを追加しています！

​5,000円
＜楽しみはこれからも続くコース＞ 2024年9月12日追加！
●公演当日、お客様に配布するパンフレットにお名前を記載いたします。本名の記載をご希望されない場合は、ニックネームでも可能です。
●劇団words of heartsの次回以降の作品（詳細未定）のご招待パスをプレゼント。これからの劇団の活動を随時ご報告いたします。ご都合の良いときにご連絡下されば、どの作品の上演でも構いませんので、ご招待致します（3回までご利用可能。期限なし）。

​5,000円
＜読んで楽しむ演劇コース＞  2024年9月12日追加！
●公演当日、お客様に配布するパンフレットにお名前）を記載いたします。本名の記載をご希望されない場合は、ニックネームでも可能です。
●「博士と過ごした無駄な毎日」他、劇団オリジナル作品の脚本集をお送りします。劇作家・町田誠也の解説付きです。舞台をご覧になられた方はあのときのあの台詞を思い出しながら、ご覧になれなかった方は文字から得られる想像でお楽しみ頂ければと思います。

10,000円
＜俳優の声に耳を傾けるコース＞  2024年9月12日追加！
●公演当日、お客様に配布するパンフレットにお名前を記載いたします。本名の記載をご希望されない場合は、ニックネームでも可能です。
●出演者による有名なポエムや物語の朗読のデータを送ります。俳優の魅力的な声に癒されること間違いなしです。※出演者全員にならない場合がございます。ご了承ください。

30,000円
＜あなただけの短編小説コース＞ （限定5名）2024年9月12日追加！
●公演当日、お客様に配布するパンフレットにお名前を記載いたします。本名の記載をご希望されない場合は、ニックネームでも可能です。
●作家の町田誠也が、ご支援いただいた方のためだけに、オリジナルの短編小説を書きます。勿論、その方のための作品ですので、他で発表は致しません。自分史、恋愛モノ、ＳＦモノ、どんなジャンルにするかをお話させて頂きながら、ご希望に沿った作品をお届けします。

＜返礼品は、お気持ちコース！＞
【3,000円】【10,000円】
ご支援に感謝し、劇団からお礼のメール並びに公演写真のデータをお送りいたします。
劇場で見て頂けた方は勿論、見られなかった方に少しでも劇場の雰囲気を感じて頂ければと思います。

＜公演をご自宅で鑑賞コース！＞
【5,000円】
●公演当日、お客様に配布するパンフレットにお名前を記載いたします。本名の記載をご希望されない場合は、ニックネームでも可能です。
●公演の録画を期間限定で配信します
※公演を収録＆編集した期間限定の配信URLをお送りいたします。期間内であれば何度もご視聴が可能です。

＜公演をご自宅でいつまでも鑑賞コース！＞
【7,000円】
●公演当日、お客様に配布するパンフレットにお名前を記載いたします。本名の記載をご希望されない場合は、ニックネームでも可能です。
●希望される日時（札幌および江別）をそれぞれお一人様ご招待いたします。
※当日は見やすいお席をご用意してお待ちしています。
●公演を収録＆編集したDVDをお送りいたします。

＜公演お得に鑑賞コース！＞
【15,000円】
●公演当日、お客様に配布するパンフレットにお名前を記載いたします。本名の記載をご希望されない場合は、ニックネームでも可能です。
●希望される日時（札幌および江別）をそれぞれペアでご招待いたします。
※当日は見やすいお席をご用意してお待ちしています。
●公演を収録＆編集したDVDをお送りいたします。
●出演者によるお礼のビデオメッセージをお送りいたします。

＜公演をより楽しみたい方向け。舞台裏見学コース！＞
【20,000円】
●公演当日、お客様に配布するパンフレットにお名前を記載いたします。本名の記載をご希望されない場合は、ニックネームでも可能です。
●希望される日時（札幌および江別）をペアでご招待いたします。
※当日は見やすいお席をご用意してお待ちしています。
●公演を収録＆編集したDVDをお送りいたします。
●出演者によるお礼のビデオメッセージをお送りいたします。
●終演後、舞台裏を見学する「バックヤードツアー（最大20名）」を開催！

＜公演をより楽しみたい方向け。歴史を学ぶコース！＞
【30,000円】
●公演当日、お客様に配布するパンフレットにお名前を記載いたします。本名の記載をご希望されない場合は、ニックネームでも可能です。
●希望される日時（札幌および江別）をペアでご招待いたします。
※当日は見やすいお席をご用意してお待ちしています。
●街歩き研究家・和田哲さんの解説付き、「木製戦闘機キ106」にまつわる江別史跡ツアー開催（最大20名）。

＜＜＜企業様向け＞＞＞
【30,000円】
●公演当日に配布するパンフレットに企業ロゴ（梅サイズ）を掲載します。
●希望される日時（札幌および江別）のチケットを最大3人分ご招待いたします。
※当日は見やすいお席をご用意してお待ちしています。
●公演を収録＆編集したDVDをお送りいたします。
●出演者によるお礼のビデオメッセージをお送りいたします。
●終演後、舞台裏を見学する「バックヤードツアー（最大10名）」にご招待！

【70,000円】
●公演当日に配布するパンフレットに企業ロゴ（竹サイズ）を掲載します。
●希望される日時（札幌および江別）のチケットを最大10人分ご招待いたします。
※当日は見やすいお席をご用意してお待ちしています。
●終演後、出演者による商品の生CM、およびロビーにて即売会を開催いたします（CMのみでも可）。

【150,000円】
●公演当日に配布するパンフレットに企業ロゴ（松サイズ）を掲載します。
●希望される日時（札幌および江別）のチケットを最大15人分ご招待いたします。
※当日は見やすいお席をご用意してお待ちしています。
●公演を収録＆編集したDVDをお送りいたします。
●終演後、舞台裏を見学する「バックヤードツアー（最大20名）」にご招待！
●終演後、出演者による商品の生CM、およびロビーにて即売会を開催いたします（CMのみでも可）。

【1,000,000円】
●公演当日、お客様に配布するパンフレットにお名前を記載いたします。
●希望される日時（札幌および江別）をペアでご招待いたします。
※当日は見やすいお席をご用意してお待ちしています。
●ご支援下さった方の住む町や企業、或いはご支援者ご自身のことを描いたオリジナルの物語（小説or舞台）を製作いたします。
（製作の時期につきましては、別途ご相談させていただきます）
※札幌の「生活支援型文化施設コンカリーニョ」が2016年に行ったクラウドファンディングにリターン品に、「あなたの人生を演劇にします」というものがありました。その際お一人が応募され、2018年に「オールドブラックジョー」という舞台が上演されました。当時の記事はこちら

※2016年、劇団代表の町田誠也が、不動産業で成功された草野馨氏の自伝亭小説、「人生は冒険旅行のようなもの」に監修として参加しました。一人の人間の人生をドラマティックな物語として表し、高評価を得ました。

応募者プロフィール

町田　誠也
1970年、北海道生まれ。札幌市在住。
予備校や専門学校の非常勤講師をしながら活動を行っている。
劇団words of hearts代表で、主に脚本と演出を担当している。

サイト：https://words-of-hearts.com/
X：https://x.com/hurtchild_6
facebook：https://www.facebook.com/?locale=ja_JP
Instagram：https://www.instagram.com/seiyamachida/

また、俳優として舞台に立つこともある。
史実に基づいた重厚な人間ドラマを多く発表し、高い評価を得ている。

【携わった主な舞台作品】
「ニュートンの触媒」（2016年＆2021年、作・演出）
「アドルフの主治医」（2017年、作・演出）
「博士と過ごした無駄な毎日」（2022年、作・演出）
「空の村号」（2021年、出演）
「煙が目に染みる」（2023年、出演）
「Sametime next Year」（2024年、出演）

【主な作品と受賞歴】
2003年　小説集「虹の向こう」を上梓。
2004年　長編小説「うたかた橋」にて第29回北海道文学賞佳作を受賞。
2006年　小説集「あの場所へ、近づくために」を上梓。
2008年　劇団words of heartsを旗揚げ（以降、2024年4月までに18回の公演を行う）。
2015年　ラジオドラマ「10 years」にて第1回北のラジオドラマ大賞STV賞受賞。
2016年　ラジオドラマ「川の流れを追いかける」にて第2回北のラジオドラマ大賞受賞。
2017年　ラジオドラマ「そらまめ」にて第3回北のラジオドラマ大賞Air'G賞受賞。
2018年　ラジオドラマ「のんびりしてたら」にて第4回北のラジオドラマ大賞STV賞受賞。
2018年　舞台「TEA FOR TWO～二人でお茶を」（演出担当）が札幌劇場演劇祭の大賞作品に選出される。
2020年　舞台「異邦人の庭」（演出担当）が札幌劇場演劇祭の大賞作品に選出される。