2018年6月に、北海道の小樽にて若手音楽家を中心としたユース管弦楽コンサートを企画しています。その際に、キルギスからのオーディションに合格した若手演奏家を招く予定で、若い音楽家たちのためにオーケストラ演奏の機会を作り、沢山の学びを得てほしいと考えています。この演奏会開催の費用をクラウドファンディングにて募集をしたいと考えています。皆さんからの応援をお待ちしています。
ユース管弦楽コンサートを始めたわけ
今回のユース管弦楽コンサートを企画するにあたり、きっかけとなったのは昨年の2017年1月に第1回ユース管弦楽コンサートを開催したことに始まります。これは向上心溢れる若手奏者に演奏機会を作り、普段の練習環境を飛び出して音楽の多様性や新たな刺激を感じることで先の演奏活動に生かしていくことを目的として開催したものです。開催には、趣旨に賛同した大学生や楽器講師、演奏家の方々が多大な協力をして下さいました。
開催時のパンフレット
オーケストラそのものに参加することもそうですが、3人の中・高生は、ヴァイオリン協奏曲の3つの楽章を分担してオーケストラをバックにソロ演奏するという機会も作りました。楽器を習っていてオーケストラ演奏をしたことがあっても、オーケストラをバックにソロ演奏する機会などなかなかありませんから、「一生の思い出になった」という感想は決して大げさなものではないと思います。
第1回は初めてということもあり、広告収入、協賛などを一切お願いせずにすべて自前で行いました。
若手演奏家3名による共演
その後、キルギス共和国でのコンサートに参加
それから半年後の2017年11月に、中央アジアの小国であるキルギス共和国で開催された日本・キルギス外交樹立25周年記念コンサートに参加させてもらいました。キルギス共和国とは、中央アジアのスイスと呼ばれる山岳地帯の小国です。
日本から連れて行った3名の小・中学生が、現地の音楽学校のオーケストラの中に混ざって演奏しました。
外国の同世代の子供たちが、どのように音楽に接しているのか、どのように練習をしているのかを知ることはもちろんのこと、音楽に対する考え方、演奏そのものの仕方、など、自分たちの常識が海外では非常識であったり、その逆であったり驚きがいっぱいです。決まり切った考え方ではなく、世界にはいろんなやり方がある、ということを知り、視野を広げることは、音楽以外に関しても大事なことだと考えています。
劇場前に掲げられたコンサートの看板。両端は現地のバイオリン奏者の生徒たち。
キルギス元大統領(右から2人目)と在キルギス日本大使(右)
キルギスでの選考会
ここで得た縁を次に繋げたいと考えた結果、キルギス共和国より中学生の新星ヴァイオリニストを招聘し、日本のユースオーケストラとの共演や、オーケストラをバックにソロ演奏などを行うことに行き着きました。そこで、現地で、オーケストラメンバーから日本での演奏会に参加してもらうためのオーディションを行い、1名のヴァイオリン専攻のキルギス人少女(14)を選抜しました。
オーデションで選抜されたアイゲリムさん(14)
2回目のユース管弦楽コンサートを開きたい!
そして、今回のプロジェクトとなる、2018年6月30日、北海道・小樽において若い音楽家たちを中心とした第2回のユース管弦楽コンサートを行うことにしました。場所は前回同様の小樽市民センターになります。このコンサートには、2017年11月にキルギスにおいて日本・キルギス外交樹立25周年記念コンサートを行った際に現地の音楽学校のオーケストラメンバーからオーディションで選抜した1名のヴァイオリン専攻のキルギス人少女(14)アイゲリムさんを招聘します。オーケストラメンバーとして演奏し、またヴァイオリン独奏曲はオーケストラをバックに独奏します。また、プログラムにはバレエ曲を入れる予定で、ロシア・サンクトペテルブルグにバレエ留学経験を持たれているバレエ講師とその生徒の子供たちに踊ってもらう予定です。バレエの発表会などでは経験できないオーケストラをバックとした演舞となります。
コンサートの前後の日程を使って、地域のジュニアオーケストラなどでの演奏や交流の機会を持ちます。引率者をヴァイオリン講師のためヴァイオリン指導をしてもらう機会も作りたいと考えています。
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主 催 ユース管弦楽コンサート実行委員会
協 力 株式会社エルム楽器、NH Tabi Company(ビシュケク)、サマンサイングリッシュ
後 援 在日キルギス共和国大使館 在札幌ロシア連邦総領事館、北海道、北海道教育委員会、
札幌市、札幌市教育委員会、小樽市、小樽市教育委員会
Beyond 2020プログラム
本演奏会を支援して下さっているメンバー紹介
演奏会を実現させるにあたり、様々な方のサポートを得て、準備を進めています。そのメンバーを紹介します。
プロジェクトの課題
クラシック音楽のコンサートはチケットが無料あるいは安価であることが通常で、その準備に費用が掛かっていてもチケット収入で賄えません。広告掲載等も依頼する予定ですがそれでも大幅な赤字となる予定です。今回の招聘者は未成年であるため一人で来ることもできず、旅費が2倍になることも大きな原因です。
第2回目のユース演奏会がもたらす未来
「キルギスに行ってからヴァイオリンを弾くのがもっと楽しくなった。」(日本人)
「オーケストラでの演奏の仕方が全然違う。
これまで遠慮して弾いていたけどその必要はないことが分かった」(日本人)
「日本大好き。絶対留学したい!」(キルギス人)
日本や外国(今回はキルギス)の音楽に対する考え方、接し方、練習の仕方などをお互いに知ること視野を広げる良い機会となります。また、音楽に限らず、子供たち同士の交流は双方の国に興味を持ち、理解しようとするきっかけとなり、音楽が結果的に国際相互理解、そして世界平和につながることを思い描いています。
スケジュール
2018年6月の演奏会実施に向けて、下記のスケジュールで準備を進めています。
2018年1月 オーケストラメンバー募集開始
2月 コンサートチラシ作成
3月 オーケストラ練習開始
6月 プログラム作成
6月中旬 招聘者来日、交流イベント
6月30日 オーケストラとの共演コンサート
支援金の用途
今回のプロジェクトでは、下記の費用がかかります。
招待者旅費(航空券、宿泊費、食費、国内交通費)20万円x2名
練習会場代 3,000円x10回
コンサートホール代(リハーサル代含む) 25万円
チラシ、チケット、プログラム印刷費 8万円
映像記録費 5万円
人員配置費(ステージマネージャー、司会者、受付スタッフ等)2万円
招聘者用生花、パーティー会食費等 2万円
総額 85万円のうち、70万円をクラウドファンディングにて集めたいと考えています。
お礼の品(リターン品)
ご支援頂いた金額に応じて、下記のお礼を予定しています。
2,000円
お礼メール
3,000円
お礼メール、キルギスの絵はがき(1枚)
5,000円
お礼メール、演奏会チケット(2枚)
5,000円
お礼メール、キルギス産お菓子(2個)
10,000円
5,000円コースのお礼の品+キルギス産ハーブティー(1個)
30,000円
お礼メール、キルギス産ハーブティー(1個)、キルギス産はちみつ、演奏会チケット2枚
50,000円
30,000円コースのお礼の品+キルギス製鍋敷き(1個)
プロフィール
丹治 宏剛 (Hirotake Tanji)
ジュニアオーケストラ指導者。エストニアにおいて国際指揮者マスタークラスを修了。日本・キルギス共和国外交樹立25周年記念コンサートにおいて招聘指揮者として現地の音楽学校オーケストラと共に、元大統領や日本大使などVIP臨席のもと共演した。2018年秋にはポーランド政府主催の学生音楽コンクールの審査員として参加する。
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