網走市鉄道記念館の敷地内にはSLと旧型客車を展示しています。以前は、旧型客車内に入ることができ、多くの方に利用されていましたが、台風被害等により客車内の雨漏りなど破損等が著しく、応急措置はしたものの平成24年から閉鎖せざるを得ない状況となっています。今回のプロジェクトにより、皆様からのご支援をいただき、室内を開放する環境整備を行い、旧型客車を復活させ、鉄道記念館の魅力向上を図りたいと考えています。また、鉄道施設の魅力にふれることにより、鉄路の利用促進に繋げたいと考えています。
※本プロジェクトのご寄附は、ふるさと寄附制度の取扱いとなりますので、ご寄附いただいた方へは、 網走市から寄附受領証明書が発行されます。(ただし、ワンストップ特例制度については、ご対応できないことを申し添えます。)
湧網線の旧卯原内駅が果たした役割
鉄道記念館がある旧卯原内は、湧網線と呼ばれる名寄本線と網走本線(現在の石北線)を短絡する鉄道で、もともとは中湧別と網走を連絡してオホーツク沿岸の開発を目的として計画された路線であり、その後戦争中の建設休止を経て、1953年に全通しました。サロマ湖、オホーツク海、能取湖等の沿岸を巡る車窓からの風景が日本のローカル線の中でも美しい車窓が見られる路線として知られていました。
【湧網線年表】
1935年10月 湧網東線(網走―卯原内間)開業
湧網西線(中湧別―計呂地間)開業
1953年10月 湧網線(網走―中湧別間)開業
1987年 3月 湧網線廃止
1988年12月 旧卯原内駅舎に網走市鉄道記念館を開設、客車(オハ47 508)を展示
1995年 5月 SL9600を展示
2015年 8月 網走市鉄道記念館をリニューアル
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客車(オハ47 508)全体写真
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この直ぐ横に、鉄道記念館があります。
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鉄道記念館(卯原内交通公園内)
卯原内地区の自然
駅舎のある卯原内地区は、鉄道だけではなく自然も豊かです。秋に能取湖を真紅に染める国内最大のサンゴ草群生地(アッケシソウ群生地)が有名で、観光客が訪れる地域です。しかし、平成22年度に色付きの不良を改善するため園地整備を行いましたが、群生地が縮小する結果となってしまいました。次年度からサンゴ草の再生に向けた協議会を立ち上げ、関係者の弛まぬ努力によって徐々に回復していき、平成27年8月に復活を宣言しました。復活宣言してからは、秋になると絨毯のように真っ赤に染まった美しいサンゴ草を見ることができます。今年の9月9日、10日にはサンゴ草まつりが開催されます。
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旧卯原内駅(網走市鉄道記念館)の成り立ち
昭和62年、旧国鉄湧網線の廃止に伴い、湧網線の歴史を語り継ぐために開設された網走市鉄道記念館(旧卯原内駅舎)には、主に湧網線等に関する昔懐かしい鉄道グッズ類が保管展示されています。また、鉄道記念館の敷地内には、網走市と旭川市を結ぶ石北本線を走っていたSL9600形(製造番号49643)と網走市と釧路市を結ぶ釧網本線を走っていた旧型客車(オハ47 508)1両を展示しています。旧型客車は、以前まで客車内に入ることができ、鉄道ファンや旅行者の休憩スペースとして、また、夏場はライダーハウスとして多くの方に利用されていました。
現状の鉄道記念館と客車の状況
そして、今回のクラウドファンディングで費用を必要としている客車についてです。屋外に展示している為、台風被害等により屋根が一部破損し、応急的な補修はしたものの、雨漏りがひどく客車内はボロボロの状態です。現在、客車の屋根は台風被害の補修跡が残り、客車内は一部壁が剥がれ、中に入ることはできない状態です。維持管理にはどうしても費用がかかってしまうため、無くすことも考えました。
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客車(内部写真)
一方で、同じ敷地内にある網走市鉄道記念館は平成27年8月にリニューアルを行い、鉄道グッズが整備され充実しております。リニューアル前と比較すると来館者が確実に増えており、SL、客車の前で記念撮影をする方も多く見かけるようになりました。
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鉄道記念館のリニューアルの成功に続き、当プロジェクトも成功させ、鉄道ファンや観光客は勿論、地域住民の方などが集う憩いの場を創ることによって、SL、客車のPR、鉄路の地方路線の存続・維持に繋がると考えています。
鉄道記念館のPR、旧国鉄湧網線の歴史的価値を再認識する機会として、今回、クラウドファンディングの活用により、旧型客車の改修資金を調達し、客車室内を開放する環境整備を行い、鉄道ファンや観光客は勿論、地域住民の方などが集う憩いの場を創り、鉄道記念館の賑わいや魅力向上を図りたいと考えています。
併せて、鉄道施設にふれあうことで、鉄路の魅力を再認識し利用促進に繋げたいと考えています。
湧網線の卯原内駅の復活で地域活性化!
客車が整備されたら、鉄道ファンや観光客は勿論のこと、こどもからお年寄りまで集うコミュニティスペースのような憩いの場として使用していきたいです。
ビアガーデンや地元のお祭り会場としても利用し、地域住民と観光客が交わる場となるよう期待しています。
今回のプロジェクトの実施により、旧国鉄湧網線の歴史や価値を再認識し、鉄道の走っていた路線であった歴史を次世代に伝えていきます。また、道内のローカル線の存続・維持のため、鉄路の利用促進へのPRに繋がればと考えています。
卯原内町内会の湧網線にかける思い
湧網線や卯原内駅には色々な想い出があります。まだ列車が走っている当時は、駅員が1名常住していて、駅の隣に古い官舎がありました。まだ小さい頃でしたが、貨物列車が卯原内駅に到着すると、顔を真っ黒にさせながら石炭や小麦などを運ぶお手伝いをしたことはよく覚えています。通学や網走の街へ行くときによく利用していて、秋になると車窓から真っ赤に茂っているサンゴ草群生地が見えるすごくきれいな路線でした。湧網線が廃止され鉄道記念館が建てられた頃は、外にトロッコがあり、子供たちの遊び場となっていました。今はトロッコが撤去され、子供たちの遊び場としては寂しい環境になっていますが、地元の保育園児が鉄道記念館の屋上でピクニックをしているのを見かけると、自分の幼少時代と重なりこの場所の大切さを実感します。また、保管している客車が開放されていた頃は、客車で友達とかくれんぼやお泊り会をするなど、鉄道記念館でよく遊んでいた記憶が蘇ります。昔と比べると今は地元のみんなが集まるような場所が少なくなってきて、寂しさを感じることもあります。今回、客車が整備されたら、こどもからお年寄りまで楽しめる憩いの場として活用できるところにしていきたいです。卯原内に列車が走っていたことを知らない子供たちもいるので、湧網線の歴史や価値をこどもたちに伝えていきたいです。
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卯原内町内会のメンバー
プロジェクトのスケジュール
鉄道記念館のある卯原内地区は、能取湖を真紅に染める国内最大のサンゴ草群生地が有名な地区で、秋には沢山の観光客が訪れる観光地であることから、旧型客車の改修工事を9月初旬までには完成させ、9月9日~10日に開催されるサンゴ草まつりに合わせて旧型客車リニューアルセレモニーを開催したく考えておりますので、今回整備する旧型客車と併せて是非、皆様に遊びに来ていただきたく思います。
平成29年7月 工事着工
8月 客車完成
9月8日 落成式・客車開放(9/9・10に近隣で開催されるサンゴ草まつりに併せ実施予定)
支援金の用途
今回のプロジェクトに関しては、市の事業として行いますが追加部分として、下記の費用がかかりますので、その一部をクラウドファンディングを活用して支援してもらいたいと思っています。
屋根防水改修工事 1,280,670円
内部改修工事 417,894円
合計 1,698,564円
うち50万円をクラウドファンディングで募集します。
リターン(お礼の品)
今回のプロジェクトにご賛同いただいた方への返礼品ですが、ご賛同いただいた方のお名前を名簿(同意された方のみ)にし、客車内に掲示させていただきます。また、返礼品となるポストカードは、今回のプロジェクトのため、主に駅や列車のある風景を題材に絵を描いている 札幌の水彩色鉛筆画家 鈴木周作氏 にプロジェクトの趣旨にご賛同いただき特別に描いていただいた特注品(非売品)となっています。
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TOP画像のイラストは、鈴木氏の作品となります。
3,000円
・お名前を客車内に掲示
・ポストカード1枚
5,000円
・お名前を客車内に掲示
・ポストカード2枚
・網走駅ご当地入場券 1枚
※写真はイメージになります。
10,000円
・お名前を客車内に掲示
・ポストカード3枚
・網走駅ご当地入場券 1枚
30,000円
・お名前を客車内に掲示
・ポストカード 3枚
・さようなら湧網号キーホルダー1個
・SL9600と客車のキーホルダー1個
・網走駅ご当地入場券
![]( https://actnow.jp/upload/project/329/d4043980e9fc41048e6a4062890c1108.jpg)
50,000円
・お名前を客車内に掲示
・ポストカード3枚
・さようなら湧網号キーホルダー1個
・SL9600と客車のキーホルダー1個
・網走駅ご当地入場券 1枚
・元計呂地駅長の秘蔵コレクション(1セット)
![](https://actnow.jp/upload/project/329/ed76af6a1b285a9f7a962aa58520ced0.jpg)
旧計呂地駅長の秘蔵コレクション(一式)
網走市の紹介
網走市は世界自然遺産の知床や阿寒などの国立公園に囲まれており、オホーツク海や、市街地を貫流する網走川や大小5つの湖などに囲まれた自然豊かな市街地を形成しています。北緯44度2分、東経144度14分に位置しており、面積は471km²、人口は約37,000人となっています。流氷がもたらす豊かなオホーツク海で獲れる水産物と、北海道有数の肥沃な大地で育つ農産物は、全国に出荷され、オホーツクブランドとして高値で取引されています。また、博物館網走監獄やオホーツク流氷館などの7つのミュージアムや、東京農業大学オホーツクキャンパスがあり、オホーツクの文化都市と言われています。
※本プロジェクトのご寄附は、ふるさと寄附制度の取扱いとなりますので、ご寄附いただいた方へは、網走市から寄附受領証明書が発行されます。(ただし、ワンストップ特例制度については、ご対応できないことを申し添えます。)
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