2020年発足の「大通高校絵本プロジェクト」とは？

私たちが通う市立札幌大通高等学校は、平成20年4月に開校した午前部・午後部・夜間部からなる定時制単位制普通科高校です。昨年度は世界的に未曽有の危機に見舞われ、私たちもそれまで行っていた地域活動や実習を行うことができなくなりました。
その様な中でも学びを止めないために、絵本の制作であればソーシャルディスタンスを保ちながら行えるということで提案されたのが、この「大通高校絵本プロジェクト」です。

絵本の制作にご協力いただいたのが、絵本作家の「太陽と牛」さん。
昨年度は４回のワークショップ（絵本のコンセプト・デザイン）、今年は５回のワークショップ（クラウドファンディングのストーリー作り・絵本の広報活動）を行ってきました。
「太陽と牛」さんが膨大な時間をかけて作り上げてくれた絵本「いただきます」を遂にみなさんにお届けする準備が整いました。

プロジェクトメンバーの絵本にかける思い

私たちがこの絵本を通して子どもたちに伝えたいことは、「自分と相手の捉え方は違う」ということ、そして、「一人ではできないことも友だちや周りの人と一緒にやればできる」ということです。
大通高校には、過去にいじめや不登校を経験した生徒が多く通っています。私たちもそのうちの一人です。中学生の時にいじめを受けていて、それがきっかけで自信を失い、内気な性格になっていました。今でも、人前に立って喋ったり、自分の意見を言ったりすることがとても苦手です。
高校に入学してからも、授業の中で話し合いや作業をする時、あまり自分から意見は言えず、聞かれたら答えるぐらいしかできていませんでした。
しかし、友だちが困っている時、自分が小声で言った言葉が助けになり新しいアイディアが生まれたことがありました。その時、自分の意見が友達の力になれることに気が付きました。
この絵本には隠し要素がたくさんあります。
それを友だちと一緒に発見することで、相手の意見から新しい発見を見つけることや相手と仲良くなるきっかけを得ることができます。そこから、協力することの大切さ、自分の可能性に気付くことの嬉しさを子どもたちにも感じてもらいたいです。
また、私たちはいじめを受けた経験から一人でいることに慣れてしまいましたが、できることなら子どもたちには、一人でいることが当たり前になってほしくないと思います。一人でできることには必ず限界がありますが、人と協力すると一つしかなかった道が何本もの道に分かれます。選択肢が増えることで迷うことやうまくいかないこともあるかもしれませんが、それでも、これまでとは少し違った世界が見えるはずです。
子どもたちには、この絵本を通して、人とともに考え、共有し、世界が少しでも広がるような体験をしてほしいと思います。

絵本の製作にご協力いただいた​絵本画家の「太陽と牛」さん

札幌を中心に活動する　絵本画家　太陽と牛

絵本「いただきます」の内容紹介

いただきます「表紙」

いただきます「裏表紙」

【本文14ページ・A4横】

絵本「いただきます」には、主人公も決まったストーリーもありません。
さらに多くの仕掛けがあり、読む人によって様々な解釈ができます。自分はどのように解釈したか、他の人はどんなストーリーを思い描いたか、これを共有することで、人と考えを共有し相手の意見を尊重する力を育むことができます。これを小学校の教育に取り入れ、子どもたちにこの絵本を通した学びを体験してもらいたいと考えました。
この絵本には様々な意味や仕掛けがあり、読んだ子どもたち一人ひとりが異なる発見をすることと思います。その発見を親子や友だち同士で共有することで、互いの考えの違いに気付き、相手の考えを尊重する力を育むことができます。
多くの子どもたちにこの絵本を届けるには、製本し販売しなければなりません。
そこで今年度は、絵本「いただきます」を多くの人の元へ届けるため、そして、この絵本に込められた意味や思いを子どもたちに伝えるためそして、この絵本を実際に製本するため、クラウドファンディングに挑戦します。さらにその後、地域の小学校でこの絵本を使用した出前授業を行い、大通高校での学びを地域の子どもたちに還元したいと考えています。

絵本「いただきます」制作のスケジュール

2021年10月1日　クラウドファンディング開始
2021年11月14日　クラウドファンディング終了
2021年11月下旬に印刷・製本
2021年12月上旬から配送予定

支援金の使い道

【2021年10月13日変更】
〇絵本印刷・製本等　75万円
※ご支援をいただいた人数によって必要な冊数の絵本を作成し、金額に余剰が出た場合につきましては、ミツバチプロジェクトの活動経費として活用させていただきます。 〇絵本の解説書印刷5万円
〇クリアファイル作成　5万円
〇送料　9万円
〇札幌市内の交通費　1万円
〇出前授業及び読み聞かせ用の絵本（A3横）印刷費　5万円
合計100万円をクラウドファンディングで募集します。

プロジェクトを通じて、成長！

私たち自身も出前授業を通して、自分から意見を発信し、相手の意見を尊重し、人にわかりやすく自分の意見を知ってもらえるような力を身につけたいと思っています。
また、今回クラウドファンディングに挑戦することで、私たちは、お金を集めることの難しさや、何も知らない相手に自分が思っている事を伝える方法を学ぶことができます。それらは、私たちが社会に出て働く時に必ず必要になってくる力です。高校生のうちに少しでもそういった力を身に付けるために、クラウドファンディングを通して精一杯学ばせていただきます。

リターン

1,500円
絵本「いただきます」1冊

1,800円
絵本「いただきます」1冊＋クリアファイル1枚

2,700円
絵本「いただきます」2冊セット＋クリアファイル2枚

​3,000円
絵本「いただきます」1冊＋ハチミツ2個セット（1個100ｇ）＋クリアファイル１枚　
※ハチミツおよびハチミツを含む食品は、1 歳未満の乳児には与えないで下さい。 

5,000円
絵本「いただきます」1冊＋クリアファイル１枚
＋札幌市内児童会館・保育園・幼稚園に高校生が読み聞かせに行きます。
※日程要相談

10,000円
絵本「いただきます」1冊＋太陽と牛さんが使った色鉛筆セット＋クリアファイル１枚

80,000円　3セット分
絵本「いただきます」1冊＋夢のハチミツ10キログラム＋クリアファイル１枚
※ハチミツおよびハチミツを含む食品は「1 歳未満の乳児には与えないで下さい。」 

150,000円　1セット分
絵本「いただきます」1冊＋夢のハチミツ10キログラム2種類セット＋ハチミツ2個セット（1個100ｇ）＋クリアファイル１枚
※ハチミツおよびハチミツを含む食品は「1 歳未満の乳児には与えないで下さい。」 

※全てのリターンには必ず絵本の解説書が届きます。

応募者プロフィール

市立札幌大通高等学校
開校以来、「目標に向かって挑戦する生徒」、「主体的に自己の生き方や進路について探究する生徒」、「豊かな人間関係を築ける生徒」を学校教育目標に掲げ、社会に開かれた学校として、生徒一人一人の興味・関心に応じた多様な学びの場を設定しています。
平成24年からスタートしたミツバチプロジェクトは、学校内部での各教科間の関わり、地域との関わりや還元を考え、「環境」をキーワードとして、学校と地域社会との関係をより良くすること目的としています。また、ミツバチの歴史、生態や自然界における役割、人間との関わりを再認識してもらい、改めてミツバチの可能性を見つめ直すプロジェクトでもあります。市立札幌大通高等学校の「総合実践」という科目を受講している生徒が今回のクラウドファンディングに挑戦しました。

学校ホームページ
https://www.odori-h.sapporo-c.ed.jp/
作者（太陽と牛）ホームページ
https://percypresents.wixsite.com/taiyoutoushi/blank-4