地域の子どもが越境・挑戦するための「きっかけ奨学金」を、「きっかけびと」と創るプロジェクト

プロジェクトイメージ
現在の支援月額

256,000

目標金額
300,000円
85%
現在の応援人数

172

延べ256

「きっかけプロジェクト」は、子どもたちがどんな場所に生まれ育っても、自分の可能性を広げる一歩を踏み出すことができるよう、応援するプロジェクトです。

2024年3月よりクラウドファンディングにて活動を実施しています。

私たちコエルワは、「どこからでも、『こえる』社会をつくる。」をビジョンに掲げ、 地域間における情報格差・機会格差や、それによって生まれる「できること」「なれるもの」への可能性の認識差を解消するため、様々な事業を行っています。

子どもたちが、なにかを「やってみたい!」と思ったとき、 その背中をそっと押す仕組みをつくる。それが、「きっかけ奨学金」です。

そして、この挑戦を支えるのが「きっかけびと」。 子どもたちに新しい一歩を届ける応援者です。 あなたも、「きっかけびと」として一緒に子どもたちの挑戦を支えませんか?

きっかけプロジェクト オフィシャルページ:https://kikkake-pj.com/

プロジェクトを立ち上げた背景

こんにちは!株式会社コエルワです。

日本には、人口3万人未満の自治体が約1,000あります。
私たちが主に事業を行う北海道は、9割の市町村がそうした自治体です。
 
私たちは、地域に暮らす子どもたちの「挑戦の機会」を拡げるために、活動を続けてきました。そして、その中で見えてきた大きな課題があります。
 
それは、「地域の子どもが越境・挑戦の一歩目を踏み出す際の、構造的な難しさ」です。
 
多くの地域が抱えるこの課題を、地域・業界・年齢を超えた
日本全国の様々な人たちと一緒に、解決していくためのプロジェクトを立ち上げました。

地域格差①:多様な新しい刺激を受ける場所・人の数

 

人口3万人未満の地域には、多様な新しい刺激を受ける場所・人の数が都市部と比較して、少ないのが現状です。塾のような教育施設や、美術館・映画館などの文化・娯楽施設には、時間をかけて足を運ぶ必要があります。結果として、こうした地域の子どもたちは、都市部よりも学校の外に出て過ごす時間が1時間程度少ないと言われています。

大学進学率も全国平均と比較して低い地域が多く、身近に大学生が居る環境が当たり前ではないなど、多様な職業や生き方をする大人に地域内で出会うことも難しいです。


そうした環境では、子どもたちは自ら刺激を見つける必要があります。
自ら刺激を見つけ、面白がる力に長けた生徒にとって、自分の興味関心を追求し、実践していくという観点で、こうした地域はとても面白いフィールドとして再認識されてきています。

そのように地域の持つ魅力が見直される一方で、実際にそうした地域に暮らす多くの子どもたちや保護者からは「地域の中で様々な体験をしたり、刺激を受けるのは難しく困っている」という声を耳にしてきました。
地域格差②:地域の外に刺激を受けに行くハードル

こうした地域の子どもたちが、いつもと違う刺激を受けるために「何か」や「誰か」に会いに行く際には、移動距離の大きさが原因で、都市部と比較して大きな費用がかかります。

さらにこうした地域の保護者は、農業や漁業などの一次産業従事者が多く、保護者が地元を離れることが難しい家庭も多々あり、1年間の旅行の回数や地域の外に家族で出かける数自体も少ないのが現状です。

こうして、移動の費用が大きく、学校外での活動への伴走者が不在になりがちという課題から、地方に暮らす子どもたちが実際に会いに行く/見に行く、という体験することが難しい、というのが実態です。

【「きっかけ奨学金」で、子どもたちの一歩を応援したい!】

私たちは、主に人口3万人~数千人規模の地域を対象に、国内外の大学生や様々な専門性を持つ社会人と共に教育事業を実施しており、延べ5,000人以上の子どもたちと出会いました。これらの中には、「自分も出会った大学生のような大学に行ってみたい」と言って大学進学を目指しはじめる生徒や、トビタテ!留学JAPANという留学支援制度を活用して海外留学に踏み出す生徒などもいました。
 
一方で、そうした大学進学や海外留学等の大きな挑戦の手前にある、「明確な夢や計画は無いけれど、まずはいつもと違う環境に越境し、挑戦してみるという経験」が、子どもたちにはまず必要だと私たちは考えています。

ちょっとした夢や、「ここに行ってみたい!」という純粋な好奇心に対して、「まずやってみなよ」と言って送り出してあげることができる支援が、多様な刺激を受けにくく、移動のハードルが高い地域には必要ではないでしょうか?
 
このような問題意識のもと、地域の生徒たちが自ら挑戦・越境することに対して、返済不要の奨学金で応援するのが『きっかけプロジェクト』です。
 
プロジェクトの目標や詳細をご紹介します!

【きっかけプロジェクトの詳細】


■目標
年間30人の子どもたちを応援

このクラウドファンディングは、一口1,000円のマンスリー型支援となっております。
継続的に支援いただくことで、年間30人の地域の子どもたちに「挑戦の機会」を届けます。取り組みを継続することで、日本全国の子どもたちが、いつでも気軽に、けれど誠実に、自分の「やりたい」の一歩目を実現できる仕組みにすることを目指しています。

■プロジェクトの応募対象者について
現在、このプロジェクトに応募するこどもたちは、私たちが事業を実施している地域や、全国各地で活動をし、私たちと提携を結ぶ「ローカルパートナー」(地域で教育活動を行っている方や、地元の活性化を目指して事業を行っている方)との関わりがある人たちに限っております。
プロジェクトの応募から実施、振り返りまで、密にサポートすることのできる体制が重要だと考えているためです。今後、事業やローカルパートナーを拡大することにより、対象の子どもたちも増やしていきたいと考えております。

<対象地域>
北海道

美幌町/網走市/ 八雲町/上川町/札幌市/森町/喜茂別町/大樹町/利尻町/
弟子屈町/芽室町/函館市/砂川市/別海町/岩見沢市 ほか

北海道以外

青森県八戸市・南部町/宮城県仙台市・多賀城市・女川町/福島県白河市
埼玉県さいたま市・川口市/千葉県船橋市・市川市/東京都文京区/新潟県新潟市/
 岐阜県岐阜市・関市/京都府京都市/和歌山県田辺市・御坊市/
島根県海士町・西ノ島町・知夫村/ 広島県大崎上島町/徳島県牟岐町/
福岡県広川町/熊本県熊本市・菊池市・玉名市・大津町/長崎県長崎市/
鹿児島県奄美市・知名町/沖縄県那覇市・沖縄市

※ローカルパートナーは随時募集中です!
こちらからお問い合わせください。

■プロジェクトの仕組みと流れ

次の4つのステップを踏み、子どもたちは自分のプロジェクトを応募、実行、報告します。



特徴①子どもたちの発想を最大限に広げる“プロデュース型”審査
毎月、子どもたちからの応募を受付け、事務局が実行するプロジェクトを決定します。
下記が実際に提出された応募用紙です。


用紙を受け取った私たちは、オンラインでの審査面談をセットします。
この面談は、「ただ選考を行う場」ではありません。

「どうして●●に行きたいの?…だったら▲▲もお薦めだよ!」といったように、面談の中で子どもたちの発想を広げたり、さらなるアイデアを提案したりと、挑戦・越境をさらに良いものにしていくためのプロデュースを行うような場を意識して作っています。

これによって、子どもたちはより面白い挑戦・越境体験を送れるだけでなく、これまで関わったことの無い大人から自らのプロジェクトを応援される経験や、アイデアをもらい、可能性を一緒に膨らませる経験ができます。

特徴②プロジェクト実行後にも広がるきっかけの輪
プロジェクトが終わったタイミングに合わせて、定期的に「オンラインプロジェクト報告会」を実施しています。

2部制の報告会となっており、1部では、プロジェクトをご支援いただいている「きっかけびと」の皆様にも参加していただき、子どもたち自らが作成した報告資料を投影しながらプレゼンを行います。「どんなことを実行したのか?」「どんな気づきがあったのか?」「次のステップは?」などを自らの言葉で伝えます。

2部では、同じ時期に採択された子どもたち同士の交流会を実施しています。
同じようにチャレンジをした同世代や、地元で会うことができないロールモデルと出会うといった経験ができます。


このプロジェクトでは、ただ奨学金を出して応援するのではなく、挑戦・越境の一歩目を踏み出すことを通して、地域の中だけでは得られにくい気づきや出会いを得られるような仕組みを作りだしていることが特徴です。

■資金の使い道

・地域の子どもたちの挑戦・越境に係る費用に充てる「きっかけ奨学金」(60%)
・コミュニティの開拓・運営に係る事務局費用(人件費/販促費等)(30%)
・システム利用料(10%) 

【これまで応援してきた「きっかけ」】

2024年3月からクラウドファンディングに挑戦し、本格的に活動を進めてきました。
2025年3月時点で、36のプロジェクト(プロジェクト参加人数は66名)を支援。
ここでは、私たちが応援してきた「きっかけ」の一部を紹介していきます。


プロジェクト名:トリミングの仕方を学びに離島を出発!
応募者:北海道利尻町・中学一年生
費用の用途:都市部までの交通費・宿泊費・トリミング体験代

■応募時の声:私は動物が好きでワンちゃんを3匹飼っています。でも、自分が住んでいる島にはトリマーがいないため、いつもトリミングにひと苦労。そこで、トリマーのお仕事に興味を持った私が、島外にいるプロからトリミングの仕方を学び、自分のワンちゃんたちをカットすると共に将来に向けた職業体験をしたいと思います!


プロジェクト名:艦船が造られた目的と、必要とされる理由を学びたい!
応募者:青森県南部町・小学6年生

■応募時の子どもたちの声:
小学校2年生の時、祖父の作った船の模型を見たことがきっかけでプラモデル作りが好きになり、軍艦や軍機の作成を通じて興味を持つようになりました。その後、実物の海上自衛隊の護衛艦を見たことで興味がさらに増し、「艦船はどうして作られたのか?なぜ必要とされてきたのか?」という疑問を持つように。開国期の歴史を学べる場所に実際に足を運んで学びたいと思いました!

■そのほかにも、コエルワが支援してきた子どもたちのきっかけ(一例)
・声優の仕事に興味がある!住んでいる場所が遠くて、これまで映像でしか観たことのないミュージカルを生で観てみたい!
・将来機械づくりがしたい…詳しい人に聞きながら自作キーボードを作ってみたい!
・地元の空き家の活用アイディアを学び、地域の活性化につなげたい!

報告を終えたプロジェクトは全て公式サイトでご紹介しています。ぜひご覧ください!

https://kikkake-pj.com/

株式会社コエルワとは】


私たち株式会社コエルワは、日本国内で最も過疎化が深刻といわれる北海道にて2020年に創業し、「どこからでも『こえる』社会をつくる」を ビジョンに事業を推進してまいりました。これまで取り組んできた主な事業を紹介します。

1.まなび場事業
主に北海道の人口1万人以下の自治体を対象とした、中高生向け長期休暇スクール事業です。出身/学部/関心分野/学内外活動などあらゆるバックグラウンドの多様性に溢れる大学生スタッフを全国から集め、共にチームを組みながら教科学習支援や探究学習など、地域ごとにカスタマイズした幅広いコンテンツを提供しています。
地域の特性を活かしたワークショップや対話を通じて、生徒の思考力や表現力の育成を目指します。また、地元の教育委員会や学校、プレイヤーなどと協力してプログラムを設計し、地域の教育環境の向上にも貢献しています。

<実施地域>
北海道:上士幌町・ 比布町・南幌町・上川町・美幌町・八雲町・標津町・ 斜里町・中富良野町・福岡県広川町・滝上町・羅臼町・大樹町・新冠町

2.放課後支援事業
予備校や学習塾が無い地域に暮らしている中高生を対象に、オンライン指導や現地講師の指導などを組み合わせた放課後の学習支援を行う事業です。学習相談・進路相談はもちろんのこと、定期的に大学生や社会の第一線で働く大人等をゲストとしてお招きし、社会・世界に触れられる場をオンラインを活用して提供します。図書館から、放課後教室から、自宅から。地域に暮らしながら、その限界を「こえる」放課後体験支援を通じ、将来の可能性や選択肢の拡大を図ります。北海道内4つの町で実施しております。

<実施地域>
北海道:滝上町・小清水町・斜里町・大樹町

3.アントレプレナーシップ育成事業
コエルワでは、現在、文科省が最も注力している分野のひとつである「アントレプレナーシップ(起業家精神)」育成のためのプログラムも数多く実施しています。

そのうちの一つである「「Hokkaido EPS for High School」は、道内の中学校・高等学校に対する高品質な教材提供だけに留まらず、指導マニュアルも提供するほか、ツールの導入に関する丁寧なサポートも実施。導入次年度以降も、各学校の教員が主体的に利活用できるようサポートしております。加えて、学校横断型の授業研究支援を行うことで、教員に負担をかけずにアントレ教育を効果的に実践する機会を提供。2024年度は、北海道内12市町村の学校で導入いたしました。(経産省の働き方改革支援補助金を活用した教材導入・授業実施)

さいごに

ここまでお読みいただきありがとうございました!

最後にもう一言だけ。

教育事業をやっていると、
教育に対する想いを持つ人は多くいるんだということに気づきます。

「やっぱり教育が大事だよね。」
 「自分たちにも何かできることがあれば協力したい。」
 「都会にはいるけど、地元の教育に関わりたい。」

そんな声をよく耳にします。
でも、実際に関わる方法がないことに、私たちはもどかしさを感じてきました。
だからこそ、誰もが地域の子どもたちを支えられる仕組みをつくりたい。
教育に関わるハードルを下げ、もっと多くの人が子どもたちの未来に力を貸せる社会へ。

それがこのプロジェクトに込めた想いの全てです。

次の世代を担う地域の子どもたちの小さな挑戦を後押しするために、皆さんの力をぜひ貸してください!何卒よろしくお願いします!

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支援金額とリターン

1,000円

リターン画像

【きっかけびと】になる
 
<リターン>
・活動報告書のご送付 (年4回)
・プロジェクト報告会へのご招待
※2025年1月以降はこちらからご支援をお願いします!

  • 7口が支援済み
支援する

1,000円

残り10口 リターン画像

【きっかけびと】になる

<リターン>
・活動報告書のご送付
・プロジェクト報告会へのご招待
※こちらは2024年12月までご支援いただいた方に選択していただきました。

  • 249口が支援済み
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