北24条で開業して33年。「キッチン＆バー浪漫風」

キッチン＆バー浪漫風は、北24条の北大通り沿いの古い一軒家（2階建て）を改装し、OPENして33年が経ちました。

当時は、1,2階をぶち抜いた吹き抜けのある古民家風の造りでちょっとおしゃれなお店と言う雰囲気で、「ニーヨンっぽくないね」と言われ、異質な店のように見られていました。




今や「老舗」と言えば聞こえはいいですが、私はただひたすら走ってきただけのこと。
従業員が寄り添い、お客様がお店を育て、ここまで作っていただきました。お客様と共に、店の大掃除と称しペンキ塗りをしたり、手すりを付けたり、荷物置きを付けたりと、自分たちで出来る限りの事をしながらここまで来ました。

（当時の記録がアルバムに残っています。）





夏祭りの参加もお客様と共に…。小さなコミュニティーがそこにはありました。それぞれの居場所がそこにはあり、私はそれを維持するために居る。其処にいる。

（宴会も何かと理由をつけて…）


（慰安旅行と称してお客様やスタッフと温泉に…）

［浪漫風」はショットバーのスタイルで、しっかりと洋食も味わえるお店。
だからタイトルは「キッチン&バー浪漫風」としています。東京時代は「キッチン＆ワイン」でビストロとかブラッセリーと言った感じでした。今はカクテルとワインがメインの「ちょっとバー」になっています。




オープン当初は、週末金・土にはjazzのライブを演っていました。
​私がこの店をやる前に店長として勤めていた「ニューオリンズクラブ(札幌駅北口にあったジャズバー、今はありません）」で繋がったミュージシャンたちです。現在は土曜日のみ、18:30～と20:00～の2回のステージです。






ジャズバー、ワインバー、カクテルバー、洋食バーとサブタイトルは色々で、過ごし方も色々なのかもしれません。色々なのですが、実は料理が一番の売りでもあります。ピザ、パスタ、グラタン、ハンバーグ、カツレツ、生姜焼きと、どこにでもあるけどここにしかない唯一無二の洋食メニュー。
私と同じように、昔ながらの洋食を昔ながらのスタイルで続けてきましたが、時代と共に店のカタチも変化して行くのでしょうね。




（一押しの浪漫風コロッケ）

長年寄り添ったスタッフが卒業！世代交代が待ったなしの状況なのですが…。

（お疲れ様！）






コロナ禍の影響は大きく、未だに先への展望は開けずに、私一代限り、「行けるところまで行くかー」と覚悟を決めていました。私と店とお客様と、それぞれに高齢化が進む中、今年は長年勤めていたスタッフが交替。新人（ちょっとおじさんですが、若く見える）にバトンタッチ。若いい嫁と幼子を抱えた未経験者。お客様も定年、引退、入院、引っ越し等リタイアが続き、世代交代が必須の現状です。

（23年間務めた看板娘）


（少しおじさんの新人です。）


（新旧そろっての宴会です。）

　
（現在は、この二人で週末をやり繰りしています。）

しかし、そもそもエアコンのない店は、当初こそ天然クーラーといった窓を開け放ち、心地良い風に身を任せ、あとは手動扇風機（うちわ）で！と、これでしのいできましたが、昨今の温暖化もあり、もう追いつかない状態です。




洒落では通じない環境になってしまいました。今はここまで作り上げたものを継承し、店の存続、世代交代へとつなげられたらと思っています。

まずは、エアコンを設置して、お客様とスタッフの保全（安全環境）を整備したい。さらには私（ジジイ）の戦場である厨房環境も整えて、延命を図りたい。オーブンの入れ替え、レイアウトの変更、ダクトの交換等。リスタートの為のプロジェクトになります。

（正面のオーブンを右に、右の作業台を左に、そしてレンジフードをその上に設置。）


（厨房左側のストッカーは右側のシンク横に移動。）

クラウドファンディングを始める理由と覚悟と。

（風が通ればそれなりに過ごしやすくはなっていたのですが…？）

ここ数年、北海道の夏の暑さは内地並みになり、蝦夷梅雨と言われるような時期もあり、湿度も高く「カラッとして過ごしやすい」などと言う表現は通じなくなっています。
厨房は地獄と化し、汗だくでアスリートのように過ごしていました。「そろそろエアコンが必要か？しかし、そんな余裕はないよなー」と。

（夏場は40度近くにもなる厨房は衛生環境としても厳しい。）

そんな話をお客様とする中で「クラウドファンディングと言う方法もあるよ」と提案を受けたことがありました。その時は「いやーっ、私事で人様に頼るのはどうかなー」と抵抗がありました。
そんなこともあり、一昨年より自前で出来るように少しずつ準備を進めてはいました。それが今年に入って逆転、アクシデントが重なり、資金は消失、また振出しに戻ってしまいました。まあ自分の無知と馬鹿さ加減の結果です。そのことで迷惑をかけた方たちに応えるためにも、この店を残し次世代につなげなといけない。その価値があると今は思っています。

何よりも目標金額が大きくなるので、ゼロか百かにならざるを得ません。

ここを守り育ててゆくには、余裕のある時間とリスクの少ない環境が必要でした。私一人体力任せの行き当りばったりではどこにも行きつけない。育ててくれるお客様にも、育てられる私達にも確かな守られる環境が必要です。店を守ってゆくには、守ってもらえる環境づくりが大切だと実感しているところです。耐えるだけでは前に進めない。

私事だけではなく、店には社会性があり、必要としてる人がいる。ここは私だけの場所ではない。通り過ぎて行く人たちの思いが残り、重なり、歴史のように刻まれてゆく。帰って行く所の一つになっている…のかもしれないと思えます。

20代の若者がここで出会い結婚、引っ越し、そして子供が生まれ成長し、そんな子供と共にまた店に帰ってくる。其処に私は立ちあっている。もうここは私だけの場所ではなく、お客様が作り上げた空気と空間なんです。それを守り、残してゆく為に皆様の力をお借りすることに致しました。

「キッチン＆バー浪漫風」の継続、次世代へ継承プロジェクトのスケジュール

2024年5月7日　クラウドファンディング開始
2024年6月16日　クラウドファンディング終了
2024年6月中旬　エアコン工事開始（予定）、厨房レイアウト変更、厨房機器入れ替え（厨房機器の調達時期によっては９月くらいになるかも…）
2024年7月中旬　リニューアルOPEN（予定）

支援金の使い道

業務用エアコン…50万円
エアコン設置工事…15万円
ガスコンベクションオーブンレンジ…50万円
厨房レイアウト変更工事一式（水道配管工事、ガス配管工事、食器棚取り付け、食材・調味料収納棚等）…80万円
返礼品購入製作費、発送費用…15万円
クラウドファンディング手数料24万円
ほか運転費用　6万円　　総計240万

これからも愛される浪漫風であり続けたい！

お客様が負担なく、安心してくつろげる場を維持して行きたい。少しずつ設備の入れ替えをし、より過ごしやすく、そして働きやすい環境に整えて行く。厨房は私じゃなくとも動ける状態に整備したい。何より劣悪な暑さはしのげる様にしてゆきたい。結果それがお客様の安心、安全の担保になる。お客様の満足の為には私たちの満足も必要なんです。

リターン

3,000円／5,000円／10,000円／20,000円／30,000円／50,000円／100,000円／200,000円／500,000円
【シンプルに応援プラン】
・サンクスレター（感謝の気持ちをお伝えするお手紙）
・全額プロジェクト達成のために使わせていただきます。

（こちらはイメージです。改めてご挨拶させていただきます。）

5,000円
【グッズで応援プラン】
・サンクスレター（感謝の気持ちをお伝えするお手紙）
・店の名入りオリジナルロックグラス（1個）
・カクテル一杯、グラスワイン一杯のチケット（各1枚）

（こちらはイメージです。改めてご挨拶させていただきます。）





10,000円
【グッズで応援プラン】
・サンクスレター（感謝の気持ちをお伝えするお手紙）
・店のロゴ入りオリジナルTシャツ（1枚、サイズはS.M.L.XLからお選びください）
・浪漫風の飲食チケット5,500円分（1,100円×５枚）※有効期限1年間

（こちらはイメージです。改めてご挨拶させていただきます。）




10,000円
【グッズで応援プラン】
・サンクスレター（感謝の気持ちをお伝えするお手紙）
・店の名入りロックグラス２個
・浪漫風の飲食チケット5,500円分（1,100円×5枚）※有効期限1年間

（こちらはイメージです。改めてご挨拶させていただきます。）



10,000円
【コアな趣味で応援プラン】限定6口！
・サンクスレター（感謝の気持ちをお伝えするお手紙）
・私がイラストで参加した著書1冊
・飲食チケット5,500円分（1,100円×5枚）※有効期限1年間

（こちらはイメージです。改めてご挨拶させていただきます。）




10,000円
【飲み放題で応援プラン】
・サンクスレター（感謝の気持ちをお伝えするお手紙）
・パーティープラン「定番おすすめコース」お一人様3,990円（料理7品120分飲み放題付き）2名分　※有効期限1年間


20,000円
【グッズで応援プラン】
・サンクスレター（感謝の気持ちをお伝えするお手紙）
・浪漫風グッズセット（Tシャツ、ロックグラス、ワインオープナー（限定品）、小物入れ（限定品）　各1点）
※限定品が無くなった場合は他の物で代用させていただきます。
・飲食チケット11,000円分（1,100円×10枚）※有効期限1年間


20,000円
【リニューアルパーティーに参加で応援プラン】限定30口
・サンクスレター（感謝の気持ちをお伝えするお手紙）
プロジェクト完成後、お披露目を兼ねてリニューアルパーティーを開催します。
感謝の気持ちを込めてご案内、ご招待させていただきます。


30,000円
【ライブで応援プラン】
・サンクスレター（感謝の気持ちをお伝えするお手紙）
・貸し切りライブ開催権（日曜日限定3時間／ファーストドリンク15杯分付き）


50,000円
【グッズで応援プラン】

・サンクスレター（感謝の気持ちをお伝えするお手紙）
・浪漫風グッズセット（Tシャツ、ロックグラス、ワインオープナー（限定品）、小物入れ（限定品）　各1点）
※限定品が無くなった場合は他の物で代用させていただきます。
・チャージ無料チケット（3年間）


100,000円
【コアな趣味で応援プラン】
＜金額に見合う価値があるかどうかはわかりません。お気持ちをいただかせていただきます。＞
・サンクスレター（感謝の気持ちをお伝えするお手紙）
・店に掛けてある私の自作の絵「WELCOME」1点。60㎝×68㎝（額縁含む）、キャンバス、アクリル画。
・浪漫風グッズセット（Tシャツ、ロックグラス、ワインオープナー（限定品）、小物入れ（限定品）　各1点）
※限定品が無くなった場合は他の物で代用させていただきます。
・チャージ無料チケット（永年）



100,000円　
【コアな趣味で応援プラン】　限定1口！
＜金額に見合う価値があるかどうかはわかりません。お気持ちをいただかせていただきます。＞
・サンクスレター（感謝の気持ちを伝えるお手紙）
・店に掛けてある私の自作の絵「DARK ROMANCE」1点。77㎝×55㎝（額縁含む）、パネル張り、パステル画。
・浪漫風グッズセット（Tシャツ、ロックグラス、ワインオープナー（限定品）、小物入れ（限定品）　各1点）
※限定品が無くなった場合は他の物で代用させていただきます。
・チャージ無料チケット（永年）



200,000円
【コアな趣味で応援プラン】限定1口！
＜金額に見合う価値があるかどうかはわかりません。お気持ちをいただかせていただきます。＞
・サンクスレター（感謝の気持ちを伝えるお手紙）
・店に掛けてある私の自作の絵「HAPPY BELL」1点。60㎝×68㎝（額縁含む）、パネル、グアッシュ画。
・浪漫風グッズセット（Tシャツ、ロックグラス、ワインオープナー（限定品）、小物入れ（限定品）　各1点）
※限定品が無くなった場合は他の物で代用させていただきます。
・チャージ無料チケット（永年）



300,000円
【コアな趣味で応援プラン】限定1口！
〈注〉金額に見合う価値があるかどうかはわかりません。お気持ちをいただかせていただきます。
・サンクスレター（感謝の気持ちを伝えるお手紙）
・店に掛けてある私の自作の絵「NAOKO」1点。56㎝×49㎝、キャンバス、アクリル画。
・浪漫風グッズセット（Tシャツ、ロックグラス、ワインオープナー（限定品）、小物入れ（限定品）　各1点）
※限定品が無くなった場合は他の物で代用させていただきます。
・チャージ無料チケット（永年）



500,000円
【コアな趣味で応援プラン】　限定1口！
＜金額に見合うか価値があるかどうかはわかりません。お気持ちをいただかせていただきます。＞
・サンクスレター（感謝の気持ちを伝えるお手紙）
・店に掛けてある私の自作の絵「亜湖の学芸会」1点。66㎝×54㎝（額縁含む）、キャンバス、アクリル画。
・浪漫風グッズセット（Tシャツ、ロックグラス、ワインオープナー（限定品）、小物入れ（限定品）　各1点）
※限定品が無くなった場合は他の物で代用させていただきます。
・チャージ無料チケット（永年）

応募者プロフィール

佐藤　勇基
1951年、福島県生まれ。3歳から東京で育つ。東京都立工芸高校デザイン科（クラフト専攻）卒。卒業後ハンドバック制作会社に就職。しかし会社員生活になじめず退社。その後実家を出てからは、様々な職業を経て飲食の道へ。和食から入り、洋食、喫茶、クラブ、スナック等。ここでもまた様々な飲食店を渡り歩きながら、手に職をつけて行く事の繰り返し。傍ら絵描きの夢を細々と持ち続け、1981～1986年にかけて「現代動画会」の会友、会員として活動。1982年、30歳の時に東京中野に「キッチン＆ワイン浪漫風」を独立開業。6年間続けたのち売却。そのお金を懐に1年間全国を旅をして回る。内3か月を北海道で過ごし小樽に住み着く。札幌駅近くにあったライブバーに勤めたのを期に札幌に転居。縁と縁がつながり1991年、北24条で「キッチン＆バー浪漫風」開業。転機がいくつかあり、現在の自営へと続いてゆく。

北24条（愛称：ニーヨン）ってどんなところ？

北24条で開業して33年になります。
北のすすきのと言われた地域も時代と共に様変わり。飲酒運転の規制や路上駐車の取り締まり強化、そして煙草の受動喫煙防止条例と、様々な要因で街はある意味健全になり、健康になってきました。と同時に街は盛り場としての勢いを失い、都度飲食店はその対応を余儀なくされてきました。私見ですが盛り場は風俗やギャンブルと言った裏側の顔と一体となって回り、バランスのとれた形を保っているような気がしています。そしてコロナ！光る部分だけが生き残り、いびつな陰影の街にコロナがダメ押しのように立ちふさがり、店の進退を左右するような状態が続きました。大人が落ち着いて楽しめる店は、今や絶滅種のような存在になりつつあります。商店街の活動は活発なようですが、ここでも世代交代の難しさが課題となっています。いかに繋げて行くか？いかに交代して行くのか？
文教地区と隣り合わせのニーヨンの盛り場が、より身近になった規模で魅力的になっていければと思っています。利便性の良さとほどほどの活気、そこそこの飲み屋街には歩けば行ける。帰る前に一息、これが北24条の一つの魅力だと思える。