日本語が苦手な外国人患者さん、対応に困る医療者の双方を多言語サポートしたい!

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プロジェクトイメージ
すでに集まった金額

216,100

目標金額
500,000円
43%
現在の応援人数

35

延べ59
募集終了まで残り

終了

2017/09/25 00:00に終了

外国人患者が受診するときに役立つツールの一つが多言語対訳問診票です。当団体エスニコでは、これまでに8言語を作成してきました。今回、さらに8~10言語を追加してエスニコのホームページからPDF版をダウンロード出来るようにし、さらに冊子も作り、外国人患者と医療関係者双方に役立ててもらいたいと思います。

毎年増加する在留外国人

 北海道は外国人にも人気が高く、2017年5月の在留外国人数は約25,000人となり、訪日外国人来道者数は200万人を超えました。外国人が増加すると同時に、ニセコのような外国人集住地区が出現し、外国人患者の利用が多い医療機関では医療通訳を雇用するケースも増えています。エスニコは設立15周年を記念して2016年9月に、”地域に根差す外国人医療を考えよう”というテーマで「外国人医療を考えるフォーラムⅤ」を開催しました。同年夏には北海道各地の実態を知るために、函館、旭川、美瑛、釧路、倶知安町を訪れ、現地調査を行いました。

「外国人医療を考えるフォーラムⅤ」の質疑応答の様子(2016年9月)

 北海道をまわって第一に感じたことは、”北海道はとてつもなく広い”ことです。そして各市町村で地域性を考えた外国人医療の対応を開始していることがわかりました。地域によって暮らしている外国人の生活も仕事も同じ北海道とは思えないほどの違いがありました。例えば、道南の函館ではロシア語専門の学校があり、本州に近い温暖な気候条件、港町として古い歴史を背景に独特の文化が生まれています。道央の旭川は山と川に囲まれ、盆地ならではの極寒の冬と猛暑の夏という厳しい気候ながらも郊外は風光明媚で大自然に恵まれているため、外国人に人気のある新しい土地として注目を集めています。このように広大で多様性のある北海道には、外国人住民が散在しています。事故や急病で医療機関に通訳派遣することは我々のような小さな規模のNGOでは不可能です。医療通訳については、今後地域ごとの通訳者養成など時間をかけて広げることが望まれますが、すぐに解決しなければならないのは医療機関に日本語の話せない外国人が来たときにどうするかということです。通訳不在の環境で、しかも遠隔地の医療機関の受付で多言語対訳問診票を使えれば、北海道のみならずどの地域でも、外国人の診療に役立つと思っています。

多言語対訳問診票が必要なわけ

 エスニコでは外国人医療に関する相談も受け付けています。希望によっては医療通訳ボランティアの派遣も実施しています。昨年冬の夕方、札幌市から200㎞以上離れたA市職員から電話があり、医療通訳派遣を頼まれました。状況確認のために交通ルートと所要時間、通訳が必要な日時、通訳言語を訊くと「JRとバスかな。できるだけ早く来てほしい。たぶん中国語です。」との返事でした。その日はあちこちで吹雪になり、山の峠道を越えなければA市に行くのは翌日でも難しい上、「たぶん中国語」では通訳者も探せません。やむなくお断りしました。その後、この件はそれっきりで連絡はありません。医療通訳が対応できないことはしばしばあります。希望の言語の登録者がいない、通訳者の都合が悪い。しかも北海道では、冬の活動が天候によって身動きがとれないことも多いのです。夏でも、何百キロを移動するには交通費も時間もかかりすぎて対応できない・・なども。さらに、かなりの割合で急患のケースがあり、すぐに通訳を探すことができず、焦っている場合には「通訳言語ってどうやって調べればいいのでしょうか?」と言われます。こんな時に多言語対訳問診票がWEBで簡単にアクセスできれば要望に応えられることもあるのではないだろうか。時間、場所にかかわらず、外国人でも誰でもが無料で活用できるように言語を増やしてホームページに掲載すればと考えました。インターネットの環境がなければ冊子も活躍します。幸い、昨年から追加候補の言語を翻訳してもらう協力者は見つかっています。翻訳が完成した言語から早急にホームページにアップして、この冬がくる前にプロジェクトを完成したいと思っています。問診票は役に立ってこそ作り甲斐があるというものです。
 外国人医療サポートの手段として”多言語対訳問診票はもう古い”というイメージがありますが、自分たちがサポートできることについて、医療者や外国人も含め立場の異なる人たちとの会議を重ね、「一つの手段だけではなく、今必要とされることに取り組もう!」と決めました。
 クラウドファンディングは、エスニコでは初めての取り組みです。資金を集めることだけではなく、外国人や医療者が医療現場で困っている実情や、それをサポートする活動があることも関係者ばかりではなく広くお知らせしていくことはNGOの使命でもあると思っております。国際協力は多くの人の底上げが基盤となって厚い層を築くことが大切なのではないでしょうか。

医療者を招いて「HIV医療通訳研修④」実施しました(2017年6月)

本プロジェクトで取り組みたい3つのこと

1、16言語での対訳健康データ・問診票の完成
 多言語対訳問診票には、受診者の日頃の健康状態、例えば身長・体重・生活習慣・アレルギーの有無などを伝える「健康データ」と医療機関に来た理由などを記入する「問診票」があります。これを日本語と外国語とで表記することで、言葉が通じなかった外国人患者と医療従事者の問診が可能になります。エスニコでは用途を分かりやすくするために「健康データ」「問診票」とネーミングを分けて書いていますが、通常医療機関ではどちらも患者さんの情報を得るための「問診票」と呼ばれています。現存するのは英語、スペイン語、韓国語、中国語簡体字、中国語繁体字、ロシア語、タイ語、ヒンディー語の8言語です。今回のプロジェクトでは同胞を支援したい外国人や趣旨を理解して知人を紹介してくれる皆さんが後押しをしてくれ、多くの方の協力を得て新たな言語の翻訳が可能となります。新たに追加を予定している言語は、ベトナム語、インドネシア語、マレー語、ネパール語、ベンガル語、モンゴル語、トルコ語、フランス語の8言語です。翻訳言語は可能な限り増やして、一人でも多くの外国人患者さんの診療に役立つようにしていきます。

対訳健康データ(ヒンディー語版)


対訳問診票(韓国語版)

2、ホームページに多言語対訳健康データ・問診票の掲載
 エスニコのホームページに、16言語の対訳健康データ・問診票をPDFとして掲載します。既存8言語版も印刷物(フォーラム報告書資料など)としては希望者に実費でお渡ししてきましたが、WEBでの活用はまだ試みていません。このプロジェクトによって、無料で誰もが使えるようになればより多くの外国人患者に役立つはずです。全ての言語をネイティブチェック後、ホームページにアップします。スマホやタブレットでも使えるようなIT活用によって多言語対訳問診票の迅速な活用、地域の拡大が期待されます。

3、16言語の対訳健康データ・問診票をまとめた冊子印刷
 完成した多言語対訳健康データ・問診票を冊子として印刷します。医療機関が外国人患者対応のために事前に備えることにつながる印刷物も大切な媒体の一つです。
 仮称「外国人患者さんが来院したときに役に立つ本」多言語対訳問診票2017年度版

かなえたい夢や目標、思い描く未来

 言葉のわからない外国人患者を面倒な存在、時間がかかるので避けたいと言う医療者もいます。外国人の中にも自国の文化や制度を主張して無理なことを要求する人もいます。でも冷静に考えてみれば、医療者は正しい医療を進めたいという思いから、また外国人はきちんと医療を受けたいという不安からの行動です。今計画中の問診票翻訳は、このプロジェクトに賛同してくれた身近な人たちの協力があって初めて可能になります。多くの外国人が自国の言葉で問診票に残すことに対して、「今後いろいろな人の役にたつね。」と喜んで着手しています。インターネットなら、例えばインドに行った日本人が病院に行くときも使うことができます。インターネット環境にあれば場所を選びません。より有効的に活用するには、予め健康データに日ごろの自分の健康状態や生活状況を記入しておき、何かあった時にそれを持って医療機関に行くと便利です。個人はもちろん、学生や社会人にも記入しておけば、渡航する場合も来日する場合も、役立つかもしれません。飲んでいる薬の名前や成分、アレルギーの有無、既往症などは、医療機関に行ってからではわからない場合も多く、健康データが診療に大きな助けになるケースもあります。目標の翻訳言語は今期8言語と書きましたが、まだまだ必要な言語が山ほどあります。ご支援がある限り言語数も増やしていきたいと思っています。沢山の皆様のご協力は、このプロジェクトの実施につながるばかりではなく、外国人医療の状況を広く知ってもらうことにつながります。北海道発信の多言語対訳問診票が、日本各地、もしくは世界各地で活用され、より多くの人に役に立つように心から願っています。

スケジュール 

8月(2017年)
・広報(会報・ホームページ・フェイスブック・メーリングリスト(エスニコ、NGO、NPO)での発信、個人・団体・医療機関向けメールの発信、チラシ作成・配布(NPO中間支援センター、全国医療通訳者セミナー、個人、団体)、IT担当と打ち合わせ
・多言語対訳健康データ・問診票の翻訳と編集
・25日~クラウドファンディング開始、投稿

9月
・広報(ホームページ・フェイスブック・メーリングリスト(エスニコ、NGO、NPO)での発信、個人・団体・医療機関向けメールの発信、チラシ配布(NPO中間支援センター、個人、団体)
・多言語対訳健康データ・問診票の翻訳完成、ネイティブチェック、編集
・冊子の編集開始
・9月25日までに投稿の更新
・25日にクラウドファンディング募集終了
・9月末・・・リターンのサンクスレター・冊子などの発送開始

10月
・広報、プロジェクトのその後を発信・報告
・ホームページ・フェイスブック・メーリングリスト・メールで内容を報告
・多言語対訳健康データ・問診票を完成順にホームページにアップ
・冊子の編集
・お礼の手紙・リターンの発送

11月~12月
・広報・プロジェクトの経過内容を発信・報告
・ホームページ・フェイスブック・メーリングリスト・メールでの内容を報告
・会報での発信
・多言語対訳健康データ・問診票の完成とホームページアップの終了
・冊子の編集
・印刷会社と打ち合わせ
・お礼の手紙・リターンの発送
      
1月(2018年)
・広報・プロジェクトの経過内容を発信・報告
・ホームページ・フェイスブック・メーリングリスト・メールでの内容の報告
・冊子の印刷・発行
・翻訳言語の追加検討会議開催、必要とされるプロジェクトの検討
・お礼の手紙・リターンの発送完了

支援金の用途

今回の取り組みでかかる費用は、下記の通りです。

・翻訳料:5,000円×40頁=200,000円        
・ネイティブチェック:1,000円×80頁=80,000円  
・編集校正:1000円×90頁=90,000円       
・ホームページデザイン変更:30,000円        
・消耗品費:トナーインク4色28,000円、コピー用紙など5,000円、計33,000円
・冊子印刷費:96頁、100冊 250,000円      
・送料(サンクスレター・リターン・広報)20,000円   
合計 70.3万円
・うちエスニコ負担  - 20.3万円
目標額    50万円

リターン   (お礼の品)

支援金額に応じて下記の返礼品を予定しています。    

1,000円

・サンクスレター
・エスニコパンフレット1枚
・会報「つぶやき最新号」1冊

3,000円 (限定40口)

・サンクスレター
・エスニコパンフレット1枚
・会報「つぶやき最新号」1冊
・外国人医療を考えるフォーラムⅤ報告書(2016年発行)1冊

5,000円(限定40口)

・サンクスレター
・エスニコパンフレット1枚
・会報「つぶやき最新号」1冊
・外国人医療を考えるフォーラム・フォー報告書(8言語対訳健康データ・問診票付2010年発行)1冊
・外国人医療を考えるフォーラムⅤ報告書(2016年発行)1冊

10,000円(限定40口)

・サンクスレター
・エスニコパンフレット1枚
・会報「つぶやき最新号」1冊
・外国人医療を考えるフォーラムⅤ報告書(2016年発行)1冊
・「外国人患者さんが来院したときに役に立つ本」 多言語対訳健康データ・問診票(2017年度版16言語対応)1冊

NPO法人エスニコについて 

 NPO法人エスニコは、2001年5月に任意団体、同年9月に法人格を得て活動を開始しました。「エスニコ」の語源は「エスニックにこにこ」、民族が違っても笑顔で交流していこうと名づけました。活動の柱は2つ、外国人医療サポートと異文化交流です。そしてこの2つの活動に関わる情報収集・発信も行っています。収益事業は行っておらず、全員が報酬なしのボランティアです。地域の皆さんと外国人との交流を行いながら、医療という難しい分野でのサポートを手探りで継続しています。

1 外国人医療サポートの活動(2017年度予定回数を記載)
  外国人が日本人と同様に医療を受けるためにサポートする活動です。
 ・医療通訳ボランティア養成講座(年間3回)
 ・医療通訳ボランティア派遣(年間30件)
 ・医療通訳ボランティア研修(年間5回)
 ・HIV感染症通訳に関する通訳(年間30件)
 ・医療に関する翻訳、通訳(年間3件)
 ・外国人医療に関する講師派遣(年間3件)
 ・多言語対訳健康データ、問診票作成(現存8言語)
 ・外国人医療に関する相談(年間約30件)

2 異文化交流の活動
  地域の人が外国人と交流し異文化を理解するために行う楽しい活動です。
 ・異文化クッキング(年間4回、通算62回)
 ・日本語サロン(年間約40回)
 ・多文化交流サロン(年間2回)
 ・国際交流イベント参加
 ・懇親会、ボーリング大会開催

「異文化クッキング」で中国の文化を勉強中(2017年3月)
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支援金額とリターン

1,000円

・サンクスレター
・エスニコパンフレット1枚
・会報「つぶやき最新号」1冊

  • 11口が支援済み
  • お届け予定:2017年10月
受付終了

3,000円

残り34口

・サンクスレター
・エスニコパンフレット1枚
・会報「つぶやき最新号」1冊
・外国人医療を考えるフォーラムⅤ報告書(2016年発行)1冊

  • 6口が支援済み
  • お届け予定:2017年10月
受付終了

5,000円

残り35口

・サンクスレター
・エスニコパンフレット1枚
・会報「つぶやき最新号」1冊
・外国人医療を考えるフォーラム・フォー報告書(8言語対訳健康データ・問診票付2010年発行)1冊
・外国人医療を考えるフォーラムⅤ報告書(2016年発行)1冊

  • 5口が支援済み
  • お届け予定:2017年10月
受付終了

10,000円

残り24口

・サンクスレター
・エスニコパンフレット1枚
・会報「つぶやき最新号」1冊
・外国人医療を考えるフォーラムⅤ報告書(2016年発行)1冊
・「外国人患者さんが来院したときに役に立つ本」多言語対訳健康データ・問診票(2017年度版16言語対応)1冊
※発行が12月予定であるために、発送はそれ以降となります。

  • 16口が支援済み
  • お届け予定:2017年12月
受付終了

EZOポイントで支援

100 EZOポイント

受付終了