1つのプロジェクトを支援しています。
小樽商科大学は1911年に我が国第5番目の官立高等商業学校として開校しました。その後、名称は小樽経済専門学校、小樽商科大学と変わりましたが、その伝統は100年以上にわたり受け継がれてきました。2004年には国立大学の法人化により、国立大学法人小樽商科大学となり、2022年4月には帯広畜産大学、北見工業大学と経営統合し、国立大学法人北海道国立大学機構 小樽商科大学となりました。 開校以来本学は「実学・語学・品格」を教育のモットーとし、小林多喜二や伊藤整といった作家を輩出してきました。教育面ではアクティブラーニングなどの手法を積極的に取り入れ、学生が受け身ではなく、自ら主体的に参加する学修を他大学に先駆けて進めてきました。また、地域の課題に応えるため、研究機能の強化も進めており、産学官との連携による研究もこの中に含まれます。特に北海道は人口減少が加速しており、札幌への一極集中や地方経済の疲弊が進んでいます。本学はこれらの課題を解決するため、地域のシンクタンクとしての役割を充実させていきたいと思います。
明治維新で活躍し北海道開拓にも貢献した榎本武揚が、小樽高等商業学校(現:小樽商科大学)の創設にも寄与していたことが近年明らかになってきました。 また、幕末にオランダ留学の経験がある榎本は、文系だけでなく理系の諸分野にも明るく、五稜郭の戦い後の獄中時代には化学者的側面から「石鹸製造法」を書き残しています。 これらを踏まえて小樽商科大学では、 2021年度に「榎本石鹸プロジェクト」が発足し、歴史学と化学による文理融合研究により榎本が書き残したレシピからその石鹸の復刻に成功しました。 さらに、地元の石鹸メーカーSAVON de SIESTAの協力を得て、榎本石鹸のリニューアル版を開発しました。このプロジェクトは、小樽商科大学が開学以来大切にしてきた「実学重視」の伝統を考える取り組みであり、産学連携によって地域活性化にも貢献しています。 今回のクラウドファンディングでは、復刻版石鹸に加え、現代風にリニューアルした敏感肌用石鹸、さらには榎本が好んだ牡丹の香り付き石鹸の3種をお届けします。 榎本武揚の功績や小樽商科大学の取り組みを広く知っていただけることを願っています。 皆様の温かいご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。