インターネットを駆使した新しい形態の観光旅行「クイズ・ツーリズム」の道内鉄道編となる爪句集第40集の記念出版を予定しています。QRコード付きのパノラマ写真が印刷された豆本で、スマホやタブレットでQRコードを読み込むと全球パノラマ写真が表示され、ヒントの短文と爪句から道内の駅を捜し出すクイズ形式の鉄道ガイドブックになっています。この区切りの第40集を出版した時点で、これまで出版した全40巻のセットを大学、高校、公共の図書施設等に寄贈し、クイズツーリズムの普及を行い、新たな観光コンテンツを創造していきたいと考えています。皆さんからのご支援をどうぞ宜しくお願いします。
爪句集シリーズのこれまでとクラウドファンディング
これまで豆本の写真集である「爪句集シリーズ」を出版してきており、2008年出版の第1集から始まり2019年3月には第39集を数えるまでになりました。
これまで発行してきた爪句集
これらの写真は、単に被写体にカメラを向けてシャッターを切るだけでなく、幾枚も撮影した写真を合成して、印刷されたQRコードをスマホやタブレットで読み込む事により、インターネットで全球写真が見られるようにしています。そのため、この種の写真をプロジェクト実行者の個人的ブログ「秘境100選ver2」にも投稿して来ており、ブログをアクセスする事で、ネットを介して見られるようにしています。私自身、クラウドファンディングを利用して、全球パノラマ写真集「爪句＠マンホールのある風景(36集)」「爪句＠クイズ・ツーリズム(38集)」の出版や「2019年北海道の絶景空撮全球パノラマカレンダー」の出版プロジェクトを企画・実施し、成功させています。
クイズツーリズムとは
クイズ・ツーリズムについては、一言で説明すると、「インターネットと全球パノラマ写真法を活用した新しい形態の模擬観光旅行」になります。前回のクラウドファンディングにて詳細を説明をしていますのでそちらをご覧下さい。昔の景観の旅行をインターネットで行っている事になります。そのための全球パノラマ写真を撮影して残しておく事も必要で、クイズ・ツーリズムは失われて景観の記録を残しておく上でも有意義と感じています。
第40集の爪句本制作とクイズツーリズムを広めるために！
今回、第40集となる出版予定の記念号は、上述した新しい形態の観光旅行「クイズ・ツーリズム」を広める事を目的としています。クイズ・ツーリズムのガイドブック写真集(クイズの問題集)としては「爪句＠クイズ・ツーリズム」を爪句集38集として出版しています。
クラウドファンディングにて資金調達して発行した、爪句集38集 クイズ・ツーリズム
この爪句集は景観、史跡、建物等をテーマにしています。出版を予定している旅行ガイドブックの写真集は、従来のような写真集の体裁であっても、ネットの世界につながったもので、2次元の写真以上の世界が広がります。最近のAR技術では没入感の強いゴーグル型表示装置もいろいろ販売されており、これらを利用すればクイズに出された施設や場所や空からの景観がよりリアルに楽しめます。第40集では道内の駅がテーマです。一例として、3つの駅をご紹介します。写真の中にあるQRコードを読み込むと全球パノラマ写真が表示され、ヒントの短文と爪句から駅を当てるというクイズ形式で展開をしていきます。
海岸に沿って北上して来た線路はこの駅が終着となる。駅は海岸より高い所にあり、単式ホーム1面に1線で、駅の北側に列車止めがある。町は駅の北側に広がっており、観光スポットにもなっている港がある。2014年に線路の廃止で廃駅となる。
駅前の広場にウィスキーの角瓶を抱えた熊が居る。洋酒さえあれば冬眠しなくてもよいと言っているみたいである。駅の近くにウィスキーの蒸留工場がある。駅舎は観光物産センターと一緒になった建物である。単式・島式に2面に3線を有する。(余市駅)
駅名にもなっている地名は、この地に入植した屯田兵にルーツがある。単式ホーム1面と1線の駅で、車掌車改造駅舎が設置されている。駅と隣接して牧場とサイロ等の施設がある。駅の北400 mほどのところに屯田兵村の被服庫の資料室がある。
今回出版する全球パノラマ写真の対象駅は写真集のページ数の制限で200テーマ(対象)に限定していて、全道の駅を網羅するものではありません。40集に掲載漏れの駅については今後さらに取材を行って爪句集として出版する予定です。
40集の出版を機に、爪句本のさらなる普及を目指して
今回の区切りの良い第40集を記念号の位置づけで出版し、全40巻が揃ったところでこれを学校や公共施設に寄贈して「爪句」という新しい表現形式をより広く知ってもらいたいと考えています。これまで、部分的なセットを大学や資料施設、古書店に寄贈して来ていますが、今回は全セットを揃えて寄贈する計画です。これまで行ってきた爪句集の寄贈例は、札幌大学山口文庫、北海道科学大学、北海学園大学、大通高校、古書店「アダノンキ」、レトロスペース坂会館などがあります。
札幌大学山口文庫
古書店「アダノンキ」
レトロスペース坂会館
クイズ・ツーリズムの言葉が広く認知されなければ、この用語に代表される新しい観光が思いつきの枠内にとどまり、尻すぼみになる問題点も危惧され、クイズ・ツーリズムを言葉も含め、広く知ってもらうための努力も必要です。爪句集寄贈はその努力の一環です。
課題と展望
クイズ・ツーリズムという新しい形態の観光旅行が認知されるまで時間を要します。しかし、この新しい形態の観光旅行を行うネットワーク環境や全球パノラマ写真の撮影、配信等に対処するアプリ・ソフトが利用できるようになっており、それらのツールはこれから拡大していくと予想されます。全球パノラマ写真の紙媒体への印刷と利用もこれまでプロジェクト実行者が行ってきてその有効性を実証しています。クイズ・ツーリズムの言葉が定着していくと、北海道発の新しい観光旅行が盛んになって行く可能性があります。寄贈により爪句集の読者が拡大する事が期待でき、41集以降の出版のモチベーションが上がります。プロジェクトの実施予定スケジュール
2019年5月１日～ クラウドファンディング開始2019年5月中 これまで撮影した鉄道の全球パノラマ写真の整理
2019年6月中 爪句集の原稿を印刷会社(アイワード)に持ち込み
2019年7月31日 クラウドファンディング終了
2019年8月中旬 爪句集の完成(予定)
2019年9月中 リターン品の郵送
2019年中 寄贈先を選定してに寄贈を完了
※本プロジェクトに関連して爪句に関する講演会等を計画しており、そのため「伊藤組100年記念基金」への支援を要請する予定です。
集めた支援金の用途と内訳
10 万円を目標にして、集まった寄付金は「爪句＠クイズ・ツーリズム－鉄道編(40集)」の印刷費用の一部や寄贈のための経費として使用します。プロジェクトが成立した場合に、支援者にお返しするものやサービス
1,000円
・出版予定爪句集「爪句＠クイズ・ツーリズム－鉄道編(40集)」1冊(郵送料込み)
2,000円
・「爪句＠クイズ・ツーリズム－鉄道編(40集)」の他に、下記のどちかか1冊ずつの計2冊(送料込み)・「爪句＠クイズ・ツーリズム(38集)」 or「爪句＠今日の一枚(39集)」
＋爪句集40集にお名前記載(希望者)
もしくは 
3,000円
・「爪句＠クイズ・ツーリズム－鉄道編(40集)」と下記のどちかか1セットずつの計5冊(送料込み)・「爪句＠北海道の駅－道南編1(21集)」＋「爪句＠北海道の駅－根室本線・釧網本線(25集)」＋「爪句＠北海道の駅－石北本線・宗谷本線(27集)」＋「爪句＠北海道の駅－函館本線・留萌本線…富良野線・石勝線・札沼線(29集)」or「爪句＠今日の一枚－2015(28集)」＋「爪句＠今日の一枚－2016(31集)」＋「爪句＠今日の一枚－2017(35集)」＋「爪句＠今日の一枚－2018(39集)」計5冊(送料込み)
＋爪句集40集にお名前記載(希望者)
もしくは
5,000円
・爪句＠クイズ・ツーリズム－鉄道編(40集)」と下記のAかBかCのセット1セットずつAセット：爪句集11集～20集(写真14､15､16) 計10冊(送料込み)
Bセット：爪句集21集～30集(写真17､18､19) 計10冊(送料込み)
Cセット：31集～39集(写真20､21､22) 計9冊(送料込み)
＋爪句集40集にお名前記載(希望者)
Aセット：爪句集11集～20集(写真14､15､16) 計10冊(送料込み)
Bセット：爪句集21集～30集(写真17､18､19) 計10冊(送料込み)
Cセット： 31集～39集(写真20､21､22) 計9冊(送料込み)
20,000円(寄贈前提)
※完成した40集とともに40巻全てを寄贈予定先へ送ります。・爪句集1集~40集全巻計40冊(寄贈先までの送料込み)
＋爪句集40集にお名前記載(希望者)
プロフィール
爪句集に載せているプロフィールから：1941年生まれ。北海道大学名誉教授、工学博士。1966年北大大学院修士修了、北大講師、助教授、教授を経て2005年定年退職。道新文化センター「身近な都市秘境を歩いてみよう」、「ドローンを知ろう」の講座を持ち、私的勉強会「eシルクロード大学」を主宰。2015年より北海道科学大学客員教授。2017年ドローン検定1級取得。北大退職後の著作として「札幌秘境100選」(マップショップ､2006)､「小樽・石狩秘境100選」(共同文化社､2007)､「江別・北広島秘境100選」(共同文化社、2008)，「爪句＠札幌＆近郊百景series1」～「爪句＠今日の一枚－2018 series39」(共同文化社､2008～2019)､「札幌の秘境」(北海道新聞社､2009)､「風景印で巡る札幌の秘境」(北海道新聞社､2009)､「さっぽろ花散歩」(北海道新聞社､2010)。北海道新聞文化賞(2000)､北海道文化賞(2001)､北海道科学技術賞(2003)､北海道功労賞(2013)。
ポケットサイズ“爪句”本とは！？
“爪句”とはプロジェクト実行者の造語です。この言葉を使うようになった経緯を簡単に説明します。大量の画像データをパソコンのディスクにしまっておいて後でパソコン画面に写真(画像)の縮小データを並べて表示して取捨選択などを行う方法の技術的用語に「サムネイル(thumbnail)―親指の爪」があります。パソコン画面に文字通り“親指の爪”大の画像を並べます(写真参照)。並べられた画像データは一つひとつ画像ファイルでファイル名が付けられホルダーにしまわれていています。この画像のファイル名は、画像の編集時の検索作業等がスムーズに行われるように、通し番号とか、撮影日時とかが用いられます。ここでプロジェクト実行者はファイル名に5 7 5の17文字の俳句形式のものを用いています。こうすると撮影時の簡単なメモにもなります。サムネイルに用いる句なので直訳で「親指の爪の句」略して“爪句”としています。写真と爪句を一体化した写真集が“爪句”本です。ただ、17文字の爪句だけでは説明不足と思われるので、1句1枚の写真に説明文を100程度で加えています。写真、爪句、短文の説明の三位一体で爪句本は構成されています。写真も含めデジタル処理があればこそ成り立つ作品集なので新しい形式の“デジタル文芸”であるとも思っています。
A7判の豆本サイズで写真集としては小さいと思われる方も居られると思いますが、写真と組みになって印刷されているQRコードをスマホやタブレットで読み込むことで360°の全視界を表示して見ることのできる“全球パノラマ写真”法を採用していますので、豆本といっても判の大きな写真集にそん色の無い写真を見ることができます。しかも2次元の写真では真似のできない視線方向を回転させながら、写真の拡大・縮小も行いながら写真を楽しめます。
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支援金額とリターン
EZOポイントで支援
プロフィール
青木由直：1941年長野県生まれ。北海道大学名誉教授、北海道科学大学客員教授、工学博士。1966年北大大学院修士課程修了、北大講師、助教授、教授を経て2005年定年退職。専門はコンピュータ工学、信号・画像処理、メディア工学。道新文化センター講師、私的勉強会「eシルクロード大学」を主宰。2017年ドローン検定１級取得、北大退職後の著作として「札幌秘境100選」（マップショップ、2006）、「小樽・石狩秘境100選」（共同文化社、2007）、「江別・北広島秘境100選」（同、2008）、「爪句＠札幌＆近郊百選 series 1」～「爪句＠天空の整理箱 series53」（共同文化社、2008～2023）、「札幌の秘境」（北海道新聞社、2009）、「風景印でめぐる札幌の秘境」（北海道新聞社、2009）、「さっぽろ花散歩」（北海道新聞社、2010）。北海道新聞文化賞（2000）、北海道文化賞（2001）、北海道科学技術賞（「2003」、経済産業大臣表彰（2004）、札幌市産業経済功労賞（2007）、北海道功労賞（2013）、瑞宝中綬章（2021）。
INFORMATION
プロジェクトが成功しました！
2019/05/01に募集を開始しました。
2019/08/01 00:00:00に支援募集を終了します。
目標金額に達しない場合もプロジェクトは成立し、支援金額が引き落とされ、リターンも履行されます。