前回に引き続き、爪句集第48集(A7判、200ページ、オールカラー)を出版し、爪句の用語で目指す写真文芸を普及させるプロジェクトです。今回出版を予定している爪句集とこれまで出版してきた爪句集全48巻を学校や公共施設に寄贈します。
そして今回の第48集での新たな取り組みとして、全球パノラマ写真に世界各地を旅行して描いたスケッチを掲載する試みに挑戦します。
「爪句」の造語のもと、2008年から写文集豆本(A7判)の出版を続けて来ており、第47集「爪句@天空の花と鳥」を出版したところまで来ています。
第47集「爪句@天空の花と鳥」
ドローンを飛行させて撮った空撮パノラマ写真の天空部分に別撮りの写真をはめ込む手法を採用した爪句集はこれまでにも第44集「爪句@西野市民の森物語り」(2020)、第46集「爪句@今日の一枚―2020」(2021)と出版してきました。
写真左:第44集 写真右:第46集
これらの爪句集は、写真集ともいえるものですが、単なる写真を集めたものではなく、特殊な手法で撮影した全球(空撮)パノラマ写真を、QRコードを読み込んでスマホやタブレットで全球表示して天空部分にある別撮りの写真と一緒に見ることができます。
なお、これまでクラウドファンディングを利用して、全球パノラマ写真の「2019年北海道の絶景空撮全球パノラマカレンダー」、「2020年北海道の絶景空撮全球パノラマカレンダー」、「2021年空から見る北海道のパノラマ景観カレンダー」の出版プロジェクトを企画・実施し、成功させています。
これまで、国内外の旅行の機会を捉え、カードにスケッチを行ってきており、海外でも個展を行ってきています。2006年1月の中国長春市でのスケッチ展や同年4月の韓国大田市でのスケッチ展があります。
2006年1月の中国長春市でのスケッチ展
韓国大田市でのスケッチ展
2次元のスケッチを立体化する2・X次元のスケッチ展(CF14_8)も札幌時計台ギャラリーで開催しました。
2・X次元のスケッチ展
コロナ禍で、会場を借りての展覧会を行うのが難しい状況で、インターネットを介しての展覧会を考え、展覧会場を空撮写真によるパノラマ写真に置き換える新しい試みを行っています。ブログをアクセスする事で、ネットを介してほぼ日替わりで作品展を見る事ができるようにしています。
このコンテンツを爪句集として出版し、印刷されたQRコードをスマホで読み込む事で展覧会に行かなくても、スケッチ展を鑑賞できるようにしています。これはコロナ禍が終息した後でも、新しい形式の展覧会に発展させられるようにと考えています。このスケッチ展の作品の解説を、爪句と短文で行う形式は従来の爪句集と同じです。
今回、出版予定の爪句集は、第48集「爪句@天空のスケッチ」で、プロジェクト実行者のブログ「秘境100選ver2」に投稿した2019年~2021年の日々の空撮パノラマ写真の天空部分に、実行者が描いスケッチを貼り付け編集したものです。
文芸の新表現形式ともみなせる、スケッチと一体化した爪句やそれを集めて出版した爪句集を広く知ってもらうため、今回出版予定爪句集とこれまで出版してきた爪句集を大学や高校、公的施設への寄贈を考えています。これまでの寄贈状況は、前回のクラウドファンディングページをご覧ください。
2021年5月3日 クラウドファディングスタート
2021年月5月中 これまで撮影した空撮パノラマ写真の天空部分にスケッチを貼り付けた作品の整理
2021年6月中 爪句集原稿を印刷会社アイワードに持ち込み
2021年7月中 爪句集48集の完成
2021年7月31日 クラウドファディング終了
2020年8月中 リターン品の郵送
10万円を目標にして、集まった支援金は「爪句@天空のスケッチ(48集)」の印刷費用の一部や爪句集寄贈のための経費として使用します。
いずれの返礼品も郵送込みです。
爪句集48集にお名前の掲載をご希望の方は、印刷原稿提出の期限(5月31日)までに支援した方に限ります。支援の際に、コメント欄にHN・ハンドルネーム(HN)を記載してください。
1,000円
出版予定爪句集「爪句@天空のスケッチ(48集)」1冊
2,000円
「爪句@天空のスケッチ(48集)」+「私の年賀画廊」(青木由直著/共同文化社/1989/A5判/47p/オールカラー)1冊
2,000円
「爪句@天空のスケッチ(48集)」+「旅のスケッチ―『きぼうの虹』原画集」(青木由直著/共同文化社/1989/A5判/47p/オールカラー)1冊」
2,000円
「爪句@天空のスケッチ(48集)」+「私の卡(カード)画画廊」(青木由直著/共同文化社/2004/A5判/63p/オールカラー)1冊)
2,000円
「爪句@天空のスケッチ(48集)」+「旅の備忘録…海外編」(青木由直著/共同文化社/2004/A5判/63p/オールカラー)1冊)
4,000円
「爪句@天空のスケッチ(48集)」+「私の年賀画廊」+「旅のスケッチ―『きぼうの虹』原画集」+「私の卡(カード)画画廊」+「旅の備忘録…海外編」計5冊
5,000円
「爪句@天空のスケッチ(48集)」+爪句集11集~20集 計11冊
5,000円
「爪句@天空のスケッチ(48集)」+爪句集21集~30集計11冊
5,000円
「爪句@天空のスケッチ(48集)」+ 爪句集31集~40集計11冊
【爪句集寄贈コース】
3,000円
これまで爪句集の寄贈を行ってきた図書館等の施設に追加の寄贈
※支援者指定の施設等を支援者と併記して出版予定爪句集に記載
25,000円
寄贈前提爪句集1集~48集全巻計47冊(送料込み)
追加寄贈を行う施設等は以下のところです。
①道立文学館、➁小樽商科大学、➂札幌国際大学、④星槎道都大学、⑤札幌大通高校、⑥札幌新陽高校、⑦浦河高校、⑧石狩市民図書館、⑨浦河町立図書館、⑩占冠村町立図書館、⑪北海道霊芝(旧西美唄小学校)、⑫町立様似図書館、⑬レトロスペース坂会館、⑭北大情報科学院図書室、⑮札幌大学
※寄贈先は支援者が指定し寄贈先と調整してください。
青木 由直(あおき よしなお)
1941年生まれ。北海道大学名誉教授、工学博士。1966年北大大学院修士修了、北大講師、助教授、教授を経て2005年定年退職。道新文化センター「身近な都市秘境を歩いてみよう」、「ドローンを知ろう」の講座を持ち、私的勉強会「eシルクロード大学」を主宰。2015年より北海道科学大学客員教授。2017年ドローン検定1級取得。北大退職後の著作として「札幌秘境100選」(マップショップ、2006)、「小樽・石狩秘境100選」(共同文化社、2007)、「江別・北広島秘境100選」(共同文化社、2008)、「爪句@札幌&近郊百景series1」~「爪句@今日の一枚-2018 series39」(共同文化社、2008~2019)、「札幌の秘境」(北海道新聞社、2009)、「風景印で巡る札幌の秘境」(北海道新聞社、2009)、「さっぽろ花散歩」(北海道新聞社、2010)。北海道新聞文化賞(2000)、北海道文化賞(2001)、北海道科学技術賞(2003)、北海道功労賞(2013)。
(CF13_22実行者の写真)
“爪句”とはプロジェクト実行者の造語です。この言葉を使うようになった経緯を簡単に説明します。大量の画像データをパソコンのディスクにしまっておいて後でパソコン画面に写真(画像)の縮小データを並べて表示して取捨選択などを行う方法の技術的用語に「サムネイル(thumbnail)―親指の爪」があります。パソコン画面に文字通り“親指の爪”大の画像を並べます(写真参照)。並べられた画像データは一つひとつ画像ファイルでファイル名が付けられホルダーにしまわれていています。この画像のファイル名は、画像の編集時の検索作業等がスムーズに行われるように、通し番号とか、撮影日時とかが用いられます。ここでプロジェクト実行者はファイル名に5 7 5の17文字の俳句形式のものを用いています。こうすると撮影時の簡単なメモにもなります。サムネイルに用いる句なので直訳で「親指の爪の句」略して“爪句”としています。
写真と爪句を一体化した写真集が“爪句”本です。ただ、17文字の爪句だけでは説明不足と思われるので、1句1枚の写真に説明文を100程度で加えています。写真、爪句、短文の説明の三位一体で爪句本は構成されています。写真も含めデジタル処理があればこそ成り立つ作品集なので新しい形式の“デジタル文芸”であるとも思っています。
A7判の豆本サイズで写真集としては小さいと思われる方も居られると思いますが、写真と組みになって印刷されているQRコードをスマホやタブレットで読み込むことで360°の全視界を表示して見ることのできる“全球パノラマ写真”法を採用していますので、豆本といっても判の大きな写真集にそん色の無い写真を見ることができます。しかも2次元の写真では真似のできない視線方向を回転させながら、写真の拡大・縮小も行いながら写真を楽しめます。
青木由直:1941年長野県生まれ。北海道大学名誉教授、北海道科学大学客員教授、工学博士。1966年北大大学院修士課程修了、北大講師、助教授、教授を経て2005年定年退職。専門はコンピュータ工学、信号・画像処理、メディア工学。道新文化センター講師、私的勉強会「eシルクロード大学」を主宰。2017年ドローン検定1級取得、北大退職後の著作として「札幌秘境100選」(マップショップ、2006)、「小樽・石狩秘境100選」(共同文化社、2007)、「江別・北広島秘境100選」(同、2008)、「爪句@札幌&近郊百選 series 1」~「爪句@天空の整理箱 series53」(共同文化社、2008~2023)、「札幌の秘境」(北海道新聞社、2009)、「風景印でめぐる札幌の秘境」(北海道新聞社、2009)、「さっぽろ花散歩」(北海道新聞社、2010)。北海道新聞文化賞(2000)、北海道文化賞(2001)、北海道科学技術賞(「2003」、経済産業大臣表彰(2004)、札幌市産業経済功労賞(2007)、北海道功労賞(2013)、瑞宝中綬章(2021)。
プロジェクトが成功しました!
2021/05/03に募集を開始しました。
2021/08/01 00:00:00に支援募集を終了します。
目標金額に達しない場合もプロジェクトは成立し、支援金額が引き落とされ、リターンも履行されます。