今、再び廃駅の危機にたつ抜海(ばっかい)駅。駅の維持管理費(年間100万円ほど)を市に寄付することにより、頑なに廃駅を進めようとする稚内市に対し、いかに抜海駅が全国の皆様から愛され、そして応援をされているかをアピールし、維持存続の後押しをするために本プロジェクトを企画いたしました。
抜海駅100周年事業実行委員会が母体となり、抜海駅サポーターズクラブ(Bakkai-Station Supporters Club)を発足させ、全国の抜海駅を愛する皆様にもご協力を求めることで、抜海駅を存続させたいと考えております。
応援を宜しくお願いします!
抜海町内会代表、抜海駅100周年事業実行委員会の代表の森寛泰と申します。
JR抜海駅は、地域になくてはならない存在です。日本最北にある木造の無人駅は多くの方々に愛され、開業当時の面影を残しています。地域のシンボルである駅を、存続していきたいことが町内会の想いです。地元利用は減少傾向になってきていますが、「駅の存続に向けて町内会で何かできないか?」皆様のお力を借りるべくクラウドファンディングを立ち上げた次第です。趣旨にご賛同いただけましたら、お力添え賜りますよう心からお願い申し上げます。
抜海(ばっかい)は、稚内市の西海岸にあり、市街地からは13キロほど南に位置する集落で、眼前には秀峰利尻富士や礼文島を望む場所にあります。この抜海に、日本最北端の木造無人駅として抜海駅はあります。
昔から一年を通して、利尻富士を見に来られる方、冬にはアザラシを見に来られる方、また最北の無人駅自体を見に来られる方など、多くの旅人の方達に訪れていただいていることからも、観光客のみなさまにも本当に愛されている駅です。2024年にはちょうど開業100周年を迎えます。地元利用だけでなく観光客にも愛されている抜海駅を守るためにも、2021年から抜海駅利用促進のための独自事業をスタートさせ、開業100周年をみんなで祝う記念事業を成功させるためにクラウドファンディングも実施しました。
JR北海道は、2019年に利用の少ない駅に対し、維持存続の判断を自治体に委ね、維持する場合は自治体にその維持費負担を求めました。
これに対し、稚内市は「JR宗谷本線を守るために」という理由で抜海駅を廃止すること、廃止後はスクールバスへの混乗を行うことで、地元利用者の足を確保するという方針を抜海・クトネベツ両町内会に対し示しました。
これに対し両町内会は、「廃止理由の意味がわからない」「抜海駅はたくさんの旅人に愛され、またたくさんの観光利用がある」「まずは利用実態の調査を行ってほしい」と廃止理由に異を唱え、廃止後の代替交通手段がスクールバスへの混乗であることに対し、
「子供がいなくなったらスクールバスは廃止されるが、その後はどうなるのか」
「スクールバスは土日祝日や長期休みの際には運行されないが、運行されていない日はどうなるのか」
「抜海には民宿もあるが、その宿泊客が利用できるのか」「観光客は利用できるのか」
「乗車希望は当日でも大丈夫なのか」などの問いかけがありましたが、「代替交通の細かい協議は廃止が決まってから」との一点張りで、なんら町民の不安への払拭もないままに時間が進行しましたが、存続を願う町内会や全国の皆様からの応援のおかげで、ぎりぎりのところで2020年の12月に暫定的に駅の存続が決まりました。
抜海駅の廃駅方針の報道が流れる前の2022年5月に独自の利用調査を行ったところ、1日あたりの乗降者数は下車平均7人・乗車平均6,2人でした。
JR調査(11月の特定日による1.4人)や稚内市の調査(2021年5月~10月に月1日の調査平均2.3人)とはかなり違う大きな利用実態があります。
抜海駅を守り、旅人が鉄道で訪れることができ、ひっそりとたたずむ抜海駅でその時間を過ごせる、そんな空間を守っていきたいと思っております。駅はその地域の玄関口なのです。
その後、2021年2月・2022年2月に現状の利用実態や、駅の利用促進策などの確認が両町内会との協議の場で行われました。その際には、前記の廃止後の疑問点などはなんら協議されていなかったにもかかわらず、2022年6月7日の協議の場で、市は再び今年度限りで抜海駅の廃止を両町内会に通告してきました。
当然、なんら廃止後の協議もないままの廃止通告に対して、町内会としては反発をいたしましたが、そうした協議を行わなかった理由を「言い出す雰囲気がなかったから」という理由で押し切ろうといたしました。
2022年7月に両町内会に対し、稚内市長が直に説明会を行いましたが、その場でもなんら町内会の疑問には答えようとはしてくれませんでした。
ですが、最後に、「町内会が維持管理費を負担するならば、JRとの橋渡しをすることもやぶさかではない」という発言を行い、マスコミにもこの発言が大きく報道されました。
こうしたやり取りから、この問題が稚内市議会でも議論がなされ、各社報道でも大きな記事として取り上げられることに至りました。
そして2022年8月11日に稚内市は再びその方針を転換させ、「2023年度は市の負担にて抜海駅を存続させる」ことを取材陣にも公開された町内会への説明の場で表明されるに至りました。
その説明会の場で町内会に提示されたのは以下の内容となります。
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・町内会との間で廃駅後の代替手段の協議に関し、町内会と市の認識にズレがあったことを認め、その点は町内会に対し謝罪する
・今後2022年度中に廃駅後の代替手段を町内に提示し、その実証実験などを行った上で、再度2023年6月までに抜海駅の今後の維持存続に関して協議する
・稚内市は、7月の市長発言を踏まえ「町内会がJRに直接維持管理費を払う」ことをJRに打診したが、自治体以外の団体とやり取りすることはできないと回答された
・そのため2023年度は稚内市が維持管理費を負担する
・稚内市は特定の目的のための寄付は受け付けない方針に変わりはない
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当面、2023年度の駅存続は決まりましたが、当初、稚内市長が発言した維持管理費を町内会側が負担するのであれば、JRとの橋渡しをするという発言は大きく修正されました。
また、稚内市があくまでも廃駅を前提としていることには変更がなく、今後、再び2024年度以降の存続がなされるかは不透明な状況のままとなりました。
また、7月に行われた稚内市長の両町内会への説明会の中での発言で、「予算編成において年間100万の維持費を市が負担する合理的な説明が議会に対してできない」「維持するのであればその合理的説明がなされなければならない」と発言されました。
しかし、私どもの独自調査(2022年5月~9月)でも、JRの廃駅基準となる1日の乗降客3人を上回る数値が出てきており、抜海駅存続による稚内市への経済効果は年間100万円をはるかに上回るものであることから、十分に駅存続に関しては説明ができると考えています。この負担分について、議会に対して説明ができないというのであれば、年間維持費を指定寄附という形で稚内市議会に予算承認をしていただければ、維持存続も可能ということになります。
以上の経緯より、皆様にお力添えをいただくプロジェクトを立ち上げることといたしました。
この抜海駅の存廃が議論され始めた2019年年末から今年に至るまでの月日は、同時にコロナ禍との闘いの日々でもありました。
抜海・クトネベツ両地域は高齢者を多く抱え、村の神社祭典すらも大幅に縮小しての開催をせざるを得ない中、大きな誘客イベントを行うこともままならず、観光客の方にはSNSなどでの発信により、利用促進をお願いすることぐらいしかできなかったところです。行動制限も解けた2022年5月、ようやくボランティアを募っての駅舎お掃除を行うことができました。
そして2022年10月16日に、初の試みとなる「第一回抜海駅ビール&コーヒーミーティング(Bakkai-Station Beer and Coffer Meeting 略称BBCM)」を開催し、
稚内市民の方だけでなく、道内や遠くは本州からもこのイベントにご参加をいただきました。ミーティングでは、トンコリの演奏も行われ、お越しいただいた皆様と抜海駅での楽しいひと時を過ごすことができました。
抜海駅の年間維持費は、当初、120万円でしたが、20万円は月3回の維持管理業務を両町内会がJRの講習を受け無償で行っていることにより、現在は100万ほどの維持費で賄えます。
この100万円を、200人の皆様に5,000円ずつ年間の維持費をご負担いただければ、抜海駅の1年分の維持存続費となります。
そこで、抜海駅を抱えている抜海・クトネベツ両町内会を中心として、抜海駅サポーターズクラブ(Bakkai-Station SupportersClub 略称BSSC)を発足させ、個人での負担額が重荷にならないよう年5,000円を一口として会員を募集し、会員の皆様には1年ごとに会員証を発行し、年1~2回程度会報を発行することで、抜海駅の現状をお知らせしたいと考えております。
また、会員の皆様には秋に開催予定となる抜海駅ビール&コーヒーミーティング(Bakkai-Station Beer and Coffer Meeting 略称BBCM)への参加費をお付けし、会員みんなで抜海駅を盛り上げていく機会を作っていきたいと考えています。
抜海駅は2024年に100周年を迎えます。
まずは2024年までの存続を確保し、無事100周年事業を抜海駅を愛する皆様とともに祝いたいと考えております。
そのため、まずは2024年度分の維持費となる金額を目標とし、その後も宗谷本線がある限り、この抜海駅を維持するために皆様のお力をお借りしながら抜海駅を守っていきたいと思っております。
それと同時に稚内市には、抜海駅がどれだけ皆様に愛されおり、その廃止が稚内市の観光にとって大きな損失となることを訴え、ふるさと納税などにより抜海駅の維持存続が図れるよう粘り強く交渉していきたいと考えております。
2022年10月16日 第一回抜海駅ビール&コーヒーミーティング(BBCM) 開催
2022年11月上旬 クラウドファンディング「抜海駅サポーターズクラブ(BSSC)」立ち上げ
2022年11月29日 抜海駅お掃除ボランティア
2023年5月 抜海駅お掃除ボランティア
2023年秋 2025年度のための維持管理費のためのクラウドファンディングおよび寄附の募集を開始
2023年10月 第2回BBCM開催
2024年6月 抜海駅100周年祝賀会
以降毎年、5月・11月に抜海駅お掃除ボランティア活動
秋頃翌年度の維持管理費のためのCFおよび募金募集開始
10月 BBCM開催
毎年100万円ずつを抜海駅100周年事業実行委員会からという形で、稚内市に抜海駅維持費分として指定寄付を行う。
※ 稚内市が指定寄附として市議会に手続きを行おうとしない場合、てっぺんふるさと基金へ「抜海駅の維持管理費として使うことを希望します」と記載して稚内市に寄付を行います
抜海駅は日本最北の木造駅舎・秘境駅として、全国の鉄道ファンだけでなく、旅人の皆様にも長く愛されてきた駅です。
ある意味、この駅は抜海周辺の最大の観光地であるともいえます。
確かに、現在の抜海駅は利用しにくいと言っていいほどに不便なダイヤであることは確かです。
しかし、その不便な中でもたくさんの旅人が訪れ、抜海駅と対話し、様々な思いを駅は受け止めてくれています。
駅があることにより、その場所を訪れることができるのです。有名な観光地では決してない抜海ですが、そこにある、圧倒的に雄大な大自然と出会えるのも、駅があるからです。
たくさんの方に、この大きな大きな大自然と出会っていただき、そして地域との交流や移住へのきっかけとなる、そんな駅であってほしいと願っております。
5,000円
BSSC(Bakkai-Station Supporters Club)会員証を送付(複数口でご支援いただくことも可。ただし、会員証は1枚。2023年度有効)
【全力で抜海駅の存続を応援!】
お気持ちコース:1,000円・5,000円・10,000円
抜海は稚内市の西海岸にあり、市街地からは13キロほど南に位置する集落で、眼前には秀峰利尻富士や礼文島を望む場所にあります。
抜海は、先史時代の岩陰住居跡もあり、その抜海岩は、集落名の語源「パッカイ・ペ=子を背負う・もの」となるアイヌ民族の伝説も残る地です。
また、古来より天然の良港を抱える地として有名であった抜海には、江戸時代後期には和人がすでに進出していたとの伝承も残ります。明治以降はニシン漁で栄え、最盛期には800人以上の村人が住んでおりました。歴史的に古い集落であることから、稚内市と合併してからも住所表記に村を残すなど、その土地を心から愛する人たちが多い土地でもありました。
しかし近年、過疎化の波には抗しがたく、2007年には100年以上の歴史を刻んだ抜海小中学校も廃校となりました。
現在、抜海駅を抱える集落の人口は、漁業を中心としたバッカイ集落・酪農地帯であるクトネベツの両町内会を合わせても70人ほどの小さい集落となっております。
しかし、抜海に魅せられ、当地に移住し民宿を開業する人、また長く札幌などの都会に、抜海から離れていた出身者が、子供を連れて再び抜海に戻る人が増えるなど、抜海はその豊かな海と土地を抱える魅力ある地だと考えております。
5,000円
抜海駅サポーターズクラブ(BSSC)会員証(2023年度有効)
複数口での応募が可能です。
年1~2回のメルマガを配信します。
毎年秋に開催予定の抜海駅イベントでの優待サービスを受けられます。
100 EZOポイント
受付終了抜海駅開業100周年事業を行うため抜海町内会を中心メンバーとしてこのプロジェクトを立ち上げました。
プロジェクトが成功しました!
2022/11/03に募集を開始しました。
2023/01/16 00:00:00に支援募集を終了します。
目標金額に達しない場合もプロジェクトは成立し、支援金額が引き落とされ、リターンも履行されます。